Neetel Inside ベータマガジン
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セルフインタビュー企画
キュー

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インタビュアー(以下:イ):


 それでは始めます。よろしくお願いします。

キュー(以下:Q):


 よろしくお願いします。

イ:


 自己紹介をお願いします。

Q:


 キューです。新都社歴1年、ぺーぺーです。作品は女王の御名、シングルアクション、Boo!などです。

イ:


 はい。……あれ、1完結4投げ?ずいぶん投げてますねー。

Q:


 実を言うと、女王の御名が初めてなんですよ。ストーリー漫画のつづきもので完結したのは。

イ:


 えー。

Q:


 はい。…すいません、もう絶対投げないんで、ホントに。大丈夫だと思います、投げないコツをつかんだんで。

イ:


 まぁそれはいいとして、本題に入りますけど。

Q:


 どうぞ。

イ:


 元々、結構コメント少なめでしたよね。甍の風の頃は。

Q:


 そうですね。実はもう一作描いてたんですけど(消した)、それも平均4~5コメくらいですね。

イ:


 女王の御名でまぁまぁ手応えを感じたと言ってましたが、ご自分ではなにが理由だと思います?

Q:


 なんか生々しい話題ですな。でも本スレや編集部でよくコメント少なーいって悩んでいる人も多いようなので僕から何か手助けできればな、と思います。

イ:


 はい。

Q:


 女王の御名は毎回、ある一つの事をひらめいてから描いてました。

イ:


 それは?

Q:

 「実は○○だった」、これだけです。

イ:

 はぁ。もう少し詳しくお願いします。
 
Q:

 毎回、「実は○○だった」が山場になってます。ネタバレしちゃいますけど、実はマルは女性だった、実はすでに死んでいた、実はいいやつだった、実は猫をかぶっていた、実は身分が高い人だった、好きだった、子供を捨てるつもりだった…などです。

イ:

 はい。本当にそれだけですか?

Q:

 もちろんこれだけでは駄目ですけど、僕の中では1つの武器になってます。


イ:

 なぜそれを武器にしようと思ったんでしょう。

Q:

 尾田先生の影響ですね。これ見てください。

イ:

 ワンピースの1~11巻と短編集「WANTED!」ですか。

Q:

 僕が尾田先生の漫画で面白いと思ったところは、そこなんです。ワンピースには「実は○○だった」がたくさんあります。とくに好きな9巻は、ナミの立場が2重3重に隠されているんです。そこにアーロンの思惑、ゲンさん、ノジコの思惑なども絡まっていて、完成されたストーリーになってます。短編集も同じです。「実は○○だった」が僕は好きなんです。

イ:

 しかし、これ、使いすぎると話が破綻しませんか?

Q:

 そうですね、女王の御名は最期の方は整合性をとるのに必死でした。使いすぎは×です。あと、その場の思いつきで「実は○○だった」をやってしまうと、非常に危険です。話がどっかいっちゃいますから。実体験です。


イ:

 なるほど。

Q:

 それと、これをやったとして反響が出なくても、責任はとれないです。

イ:

 無責任な。

Q:

 その人その人で長所短所があるので、このやり方が単純に合わない人がいるのが一つ。それと、面白さは固定概念化できないと思います。サブプロットとかミッドポイントとかサグとかアドホック・パラダイムみたいな用語がありますが、僕はそれを使っても面白くできなかったんですね。まぁ力量不足な点もありますが、結局は自分のひらめきに頼ったときが手応えがありました。それより以前は何にも考えないでただ漫画を描いてたんですけど自分なりの方法論を見つけたら、あとは楽でしたね。

イ:

 そうですか。

Q:

 …まぁこの方法はもう僕の中では使い古されてしまったので、読者さんにも飽きられたかもですね。だからこそ今言えたんですけど。

イ:

 ふむ。

Q:

 もともと、他人の漫画から拝借した面白さですしね。それに漫画にはほかにもいろんな面白さがあるんで、自分で見つけた方が楽しいと思います。ちなみに女王の御名で一番反響があったのは今言ったことでなく、「キャラのギャップ」でした。プラトやテン、マルはずいぶん前から考えてたキャラだったのでそういうことができたのかな、と思います。

イ:

 思い通りにいかないもんですね。

Q:

 それも醍醐味ですけどね。

       

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