Neetel Inside ニートノベル
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 俺がこの世界に来て数日が経った。

ある日俺がいつもの様に野グソをしていた時の事だった

 排便を終え葉っぱでケツを拭いていると、ピロリロリーン!という音が頭の中に響いた。

 『カニナロウはレベルが上がった 水魔法ウォシュレットを覚えた』
 どうやらレベルが上がったようだ。ウンコするほど強くなる。これがこの世界の理(コトワリ)のようだ。

 これは良い魔法を覚えた。確かに葉っぱだけじゃ拭ききれないと思っていたところだったから渡りに船だ。
 俺は早速「ウォシュレット」と自分の尻穴に向けて魔法を詠唱した。

 尻穴直下の地面に突如魔法陣が展開され、俺のアナルを未経験の衝撃が襲った。
 「ッ!!?」

 ウォシュレットは肛門にこびり付いたウンコの残党を一瞬で一掃すると、それには飽き足らずに更なる獲物(ウンコ)を求めて俺の肛門内部にまで進行していった。
 「くっ!このままではヤられるッ!」
 俺は徐々に強くなっていく衝撃に耐えられずに、思わずケツをそらしてしまう。
 洗浄する相手を見失った水流はますます勢いを増して、まるでレーザー光線のように天を穿つ。
 それはやがて成層圏にまで達した。
 
 「ふう、危ないところだった 危うく自分自身の魔法で人工肛門にされるところだった」

 この魔法は危険すぎる。封印しよう。

 俺はそう思いながら、ズボンを履いた。

 第3話完

       

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