いくら書いても。
書いても書いても。
書いても書いても書いても書いても――。
通らない。
単純に……ちっとも面白くないだとか。ただの嘘はよくないだとか。そもそもオカルトなんかじゃないだとか。
どれだけ書いても駄目出しは減らず、没にされた企画書はいよいよ事務机の上に小高い山を築き始めた。今日は朝から翼ちゃんの機嫌も悪く「紙資源の無駄遣いをするな」といびられる始末で。
決して遊んでいるわけじゃあないんだけれども。
そもそも俺は――昔から国語の成績があまりよくなかったわけで。作文を書いても日本語がおかしいと教師から何度も何度も書き直しを要求されていたようなガキだったし、周りの奴らからも文才がないと散々馬鹿にされてきたわけで。
それに加えて、非正規英雄になる前から、俺にはオカルトに対する興味なんかこれっぽっちだってありはしなかった。未確認生物も未確認飛行物体も全部が全部フェイクか勘違いだと確信していたし、馬鹿な奴らがよく語る――永遠のロマンなんてものにも、ただの少しも共感し得ることはなかったから。
オカルト雑誌なんかを読み耽ってる連中がどんな話に興味を惹かれるかなんて、こんな根腐れ脳みそで考えたってちっともさっぱり浮かびやしない。
流石の俺もへこたれるし、ふて腐れてくる。
机の上に両脚を投げ出してみたりして、すっころびそうな程に古い椅子を軋ませ薄汚れた天井をぼんやりと仰ぐ。
――阿武さんも阿武さんだよ。
優しい――というか、抜けているというか、緩いように見えて、適当に書いた企画書はすぐにそうと見抜いて有無を言わさず突き返してくる。
……色々と言い訳をさせてもらいたい、と頭を抱える。釈明したい。弁明をしたい。不真面目にやってるわけじゃない。嫌々やらされていると思っているわけでもない。
ただ、俺には……こんなホワイトカラーみたいな仕事は、何というか、……性に合わないんじゃないかって。
そんなことを、思ってしまっているだけで。
長年の自堕落で染みついてしまった苦手意識ってやつが、多分その根幹にあるんだろうけど。
つい考えてしまうのだ。
入社からもう一週間以上経っているっていうのに、ひとつも原稿をあげていない俺に、阿武さんは――失望しているんじゃないだろうか。結局、俺が非正規でいるのは、燻っているわけでも若気の至りでそうなっているわけでもなくて、なるべくしてそうなっているんじゃないかって。そう……納得されてしまったんじゃないかって。
不安になる。心が焦る。考えすぎとわかっていても、苛立ちが、心の弱さを構成する未知なる細胞が、一度舞い上がった砂埃のように、うっすらとゆっくりと降り積もっていくのを感じている。
ふーっと息を吐き出した。
散漫たる心。脆弱で卑屈たるこの精神。
求めるは強い気持ち。誰に何を言われてもへこたれない心。
集中力を欲した。それを求めて、目を瞑った。
しかし、悟りは開けず。聞こえてくるのは、三〇分ほど前からずっとそうだったが、きゃんきゃんと喚く佐奈の声だけ。
俺と同じように――提出した企画書が没にされたらしい。それが納得いかないようで、阿武さんに向かってお得意のマシンガントークを機銃掃射の如く乱れ撃ち、執拗なまでに食い下がっているのだ。
声のボリュームが増す。鬱陶しさのあまりに目を開くと、煙草を求めて懐をさぐるが、いつの間にか隣に立っていた翼ちゃんが「屋内全面禁煙」の張り紙を無言で指さしたのを見て、俺は完全降伏、両手を挙げて無抵抗の意思を示す。
吐きそうなほどの鬱屈。絶え間ない佐奈のわめき声。禁煙化の進む社会。妙にぴりついて、埃っぽい空気。
換気が必要だろと思って窓を見遣ると、アルミのブラインドが音も立てず風に揺れていて。
「――――」
二度目の終身刑を食らったような気分で目許を覆う。
どうやら換気が必要なのは俺の頭の方だったらしい。
伸びすぎた前髪をかきあげて、ふらりと立ち上がる。そして、死にそうな顔の阿武さんに対していつまでもうるさく捲し立てる佐奈の肩をそっと叩く。
「……どうした? あんまり阿武さんを困らせるなよ」
「あ、堅悟くん。……え? 私、人を困らせるようなこと、したことないのが自慢なんだけど!」
「それはそれは」
面白い冗談だ。
そんなことよりも、と詳しく話を聞いてみると、どうやら――却下された企画書の内容、というか主題が……とある連続殺人事件の特集であったようで、
「……オカルト、関係なくね」
俺も同じような駄目出しを食らった。
そりゃあ却下だろうと納得しかけたが、
「問題はそこじゃなくてね」と阿武さん。
事件が起きたのは先月と先々月――それぞれ一件で被害者の数は合わせて二人。使われた凶器が同じであることから同一犯であることが疑われているが警察は未だその足取りを掴むことが出来ておらず捜査は早くも暗礁に乗り上げている――とどこかの雑誌に書いてあったそうだ。
オカルティックなのは、どちらの犯行も会社帰りのサラリーマンたちで賑わう歓楽街――その衆人環視のもとで行われたにも拘わらず、正確な目撃証言を何一つ得られていないという点にある。
純朴そうな少年がやったという声もあれば、魔女のような老婆がやったという話もあって、どの証言も明白すぎるくらいに食い違っており、警察の捜査が難航しているのもそこら辺の不可思議な現象に理由があるのだとか。
確かに――面白そうな話ではあると思った。それについては阿武さんも認めているらしいが、
「それでも、警察も追ってる未解決の事件を追うのは――危険だよ。常識じゃ計り知れない陰謀めいたことが当たり前のように渦巻いているこんな世の中だしね、裏でなにが動いているかもわからない。アルバイトの……しかも女の子に、そんな危険を冒させるわけにはいかないよ」
それに、明確な被害者のいる事件だ。そこに面白おかしくオカルト的推察を絡めて記事を書くなんて、戦後間もない頃に流行したというカストリ雑誌のような品のなさを感じてしまう。
佐奈にはそこら辺の現実が見えているのかいないのか。
少なくとも俺は阿武さんの言うことは――尤もだと思う。
佐奈が折り紙付きの無鉄砲であることは短い付き合いの俺も承知している。引くべきところで引けない人間は、悪魔と戦う英雄でなくても、戦地に赴く兵士でなくとも、――身を滅ぼして死ぬことになる。ひょっとしたら破滅願望を持っている人間よりも短命かもしれない。
俺が阿武さん側に味方しそうな雰囲気を察したのか、佐奈は急に大人しくなって、頬をぷーっと膨らませる。
……何をそんなに一生懸命になっているのやら、と。
呆れながらも。
胸の奥が、ちくり――と痛んだ。。
なんだか。
佐奈の味方をしないのは、自分の企画が通らないことの腹癒せなんじゃないかって自分自身で思ってしまって。
このまま佐奈が企画を落とせば、駄目なのは俺だけじゃないって安心できるような――そんな気がしている自分がいて。
得体の知れない黒い煮汁が腹の底でぽこぽこと音を立てているような。
自己嫌悪に駆られる。
どうして彼女がそうも意固地になっているのかは知らないが。
それでも彼女はきっと、この仕事に対して俺なんかよりもずっと真面目で誠実に、意味のあることをしようと頑張っているんだろうなって。
そんなことを、思ってしまって。
苛ついて、急に煙草が吸いたくなって。
「とにかく、この企画書は返させてもらうよ。君にはもっと――」
「あの」
俺は思わず、身を乗り出していて。
「ボディガード、やります」
いつの間にか、そんなことを口走っていた。
すぐに後悔の念が胸ににじむ。
じぐじぐと化膿したみたいに痒くなる四肢。それと同時にむくむくと起き上がってくる何か前向きな感情。
「き、危険だって言うなら……俺が、佐奈のボディガードになります。万が一のことなんて、絶対に起こさないと、約束しますから」
だから、と俺は頭を下げた。
一瞬ばかり放心していた佐奈も、すぐにぱあっと笑顔を咲き誇らせて、
「堅悟くんに、守ってもらいます!」
と、受け取りかけた企画書を、阿武さんの胸に突き返した。
その後も粘り強い交渉を続けた結果、阿武さんは渋々といった様子だったが、なんとか取材を了承してくれることになった。
ただし、原稿は受け取るが、実際に出稿するかどうかは改めて判断するとのこと。
それについては佐奈が頑張るしかない。
俺の役目は佐奈のお守りだ。外敵から身を守るというよりは、その脚で自ら危険に突っ込んでいかないようにと監視の目を光らせておかなければならない。
何となく楽な仕事じゃないんだろうなという予感はある。が、アトランティスに於ける俺の存在意義を示す絶好の機会なのだから、そこは気張ることにした。
ところが、取材の許可が下りて意気揚々の佐奈について行ってみれば、聞き込みを行うでも事件現場を見に行くわけでもなく――。
気付けば、事務所からもさほど離れていない個人経営の喫茶店でお茶をしているだけ。佐奈は真っ白なカップに浮かんでいたラテアートをぐちゃぐちゃにかき混ぜながら、相変わらず矢継ぎ早な口調で一方的なオカルトトークを連射していた。
「――でね、時間的、そして空間的にも相関関係を持った形態は、どこかサーバーのような領域を介して私たちの脳みそに受信、継承されるってわけ。わかりやすく言うと、形の場っていうものが存在してね、それが共鳴することによって――」
いつ息継ぎしているんだろうと呆れるくらいに話は続く。こちらがもはや愛想笑いも相槌もやめてしまったことにも気付いていない。
それは多分、話し相手が今ここにいる俺ではなくて、雄弁なくらいに無口な……自分自身だからなのだろうと勝手に思う。
つまりは、自分だけの世界ってやつ。
鏡に向かって話しているのと一緒。
退廃的なように思える。そう見える。けれど、多分そこが佐奈にとってはどこよりも居心地のいい場所なのだろう。
決して批判的な意図はない。
どちらかといえば、俺はそれをうらやましく思う。
自分が自分であるという揺るぎない証明。
俺が黙っていても、佐奈はひとりで楽しそうなのは、きっとそういうものがあるからなのだ。
俺は、それをうらやましく思う。
黙っていれば過ぎていく時間。だけど独りでいるわけじゃない。そんな――満ち足りた空白。物で満たされた虚無。それは微睡みにも似た――
「堅悟くん」
ふ、と。
いつの間にかテーブルに落ちていた視線。それを慌てて拾い上げると、雑誌記者魂を丸出しにしたハンチングから覗くあどけなくも満面の笑みとかち合う。
話を訊いていなかったことがばればれだ。気まずくなって、わざとらしく頭を掻く。
「――堅悟くん、さ」
ぐっと、身を乗り出すようにテーブル越しに顔を近づけてくる。
それはエドワード・ホールが定義した――密接距離とも呼ばれる――格闘技で言えば必殺の間合い。手練れの暗殺者だって、多分そこまでは近付かないだろってくらいの、息のかかるような距離。
佐奈はにっと笑って、また椅子に深く腰を沈めた。
「堅悟くんはさ、変わらないね」
何を見て、そう思ったのか。
瞳のなかに何か文字でも浮かんでいたのか。
自分ではわからなかったし、知りたいとも思わなかった。
だから、何がとは訊かない。
だけど、彼女は多分、言ってしまうのだろう。
俺は、そうかな、ととぼける。
彼女は、そうだよ、と頷いて。
「コンビニでアルバイトしてた頃といっしょ。……なんかね、自信なさそうな顔、してるの」
そう指摘した彼女の声は。
そうやって他人を分析したようなふりをするのが大好きな――高慢ちきな連中のそれとはどこか違う、ちょっぴりだけ寂しげな。
心を絆す、優しげな声だったから、
「自信なんて……あるわけないだろ」
強がらないで答えてみる。
いや、違う。
強がれないのだ。右手にも心にも、上手く力が込められなくなっている。
「でも、堅悟くん、英雄だったんでしょ? それってどんな人にも自慢できる、凄いことだと思うんだけど」
「……いや」
指先が、緊張したように震えた。
そうだなと言って後は黙りこくってしまおうか。
そんなことよりもと言ってお茶を濁してしまおうか。
今からでも――心を武装しようかと考える。
強く在るふり。物語の登場人物みたいに、冷静で、潔癖で、ちょっとした人間臭さを持つ、ユニークなキャラクターな、ふり。
だけど、生物感がない。まるで粗末な粘土みたいに乾いて、干涸らびて、メッキみたいな外装がぱりぱりと音を立てて崩れ落ちる。
「俺は別に……英雄になりたかったわけじゃない。ただ、俺の知らない連中が俺の知らない場所で、俺が知らない間に決められて、誘われて……乗っちまっただけのことだ」
「それでも、選ばれたんじゃん! 私、雑誌の懸賞も当たったことないんだよ? それに、懸賞とは違って、きっと誰でもよかったわけじゃないはずだよ。私は、胸を張ってもいいと思うけどな」
「……俺も、そう思ってたよ。誰だって子供の頃に憧れる――スーパーヒーローってやつに、自分がなれたんだって……。素直に格好いいって思ったし、誇らしかった」
「なのに、駄目なの? 堅悟くんの自信には、なれないの?」
なれなかった。
馴染まなかった。
どれだけ綺麗な色を塗っても、すぐに雨が降って流れ落ちてしまう。
「幻滅したとかじゃないんだ。芸能界の裏側が、案外どろどろしていて、派閥争いばっかりだった、とか……そういう失望とも違う。俺は、……英雄になりたいと思って、そのために訓練したり、勉強したりしてきたわけじゃない。夢を追いかけるための努力が実ったわけじゃないんだ。ただ、怠惰に生きてきたんだ。だから、俺には英雄らしい志も、悪魔的な絶望も……何もないんだ。気付いたんだよ。英雄って言っても、それって結局、ただ漠然と生きていた……コンビニバイトしてた頃と、何も変わっちゃいないんだって」
自分自身に絶望したとも言い換えられる。
そう。だから、佐奈が俺を「変わらない」って思うなら、それは間違っちゃいない。
俺は成長したわけでも逃避したわけでもなく。
ただ馬鹿みたいにいつも通りで。
ただ、茫洋としているだけの――中途半端な男ってだけのことなんだ。
「悲観的だね」
「佐奈が楽観的なだけだ」
「そうかな? だって、前にアルバイトしてたコンビニ……ね? 店長、堅悟くんのことね、仕事は出来ないけど、根が真面目な奴だって褒めてたんだよ? 阿武さんにだってすぐに気に入られちゃったし、堅悟くんは自分で思ってるよりもつまんない人間じゃないって思うけどな」
「それは――」
「それとも堅悟くんには、店長や阿武さん――それと私よりも、人を見る目があるって自負してるのかな?」
それは、と。
言葉に詰まって、口を噤んで、惨敗する。
それをあると認めてしまえば、それはそれで――俺が自己肯定してるってことに繋がるわけだ。
一枚上手ってかい。
だけど、潔く負けを認めてしまうのもなんだか癪で。
「――そんなことより、事件の取材って……どうするつもりなんだ。こんなとこでいつまでもお茶してるわけにもいかないだろ」
すると佐奈はうーんと首を捻り、
「そうは言っても、他に時間潰すところもないしね。……それとも、ふたりでカラオケでも行く?」
「行かない……というか、時間を潰すってどういうことだ。誰かと待ち合わせでもしてるのか」
「違うよ。これまで起きた事件については、ほとんど他の週刊誌に話持ってかれちゃってるし、そもそも堅悟くんに言われた通り、アトランティスは飽くまでオカルト雑誌だからね」
「……どういう意味だ」
示唆的な会話は苦手だ。
理解不能でも、ちゃんとした言葉で伝えて欲しい。
「――堅悟くん、事件はまだ起こるよ」
神妙な顔をして、佐奈がそんなことを言った。
「わからないな。どういうことだよ」
「事件はまだ終わってない。次の犠牲者が出るっていうことだよ。……そもそも、これは終わるようなことなのかな? 犯人が捕まるか死ぬかするまで、或いは――ずっと続いていくことなのかもしれないよ」
「犯行予告でも出ているのか?」
「出てない」
「だったら、どうしてそんなことがわかる」
「わかるっていうか、根拠があるんだ。だから、それが本当かどうかを確かめたいの。そしてね――次に起きる事件では、私が直接――事件の目撃者になりたいの!」
爛、と佐奈の瞳に輝きが宿った。
俺はしばらく呆然とする。
今、このお嬢さんはなんて仰ったの? 事件の現場が……ではなく、事件が起きる瞬間を目の当たりにしたいって?
「ううん?」
思わず頭を抱えて、身体を丸めてしまいそうになる。
何を言っているの、この子。人が――人が死ぬんですよ。目撃証言の食い違いについて調べるなら確かに実地検証が効果的かもしれないけれど、目撃者じゃなくて被害者になったらどうするの?
人が死ぬところを見たいとか言われるよりはいいのかもしれないが、突拍子もないことに変わりはない。
色々とつっこみを入れたい。ハリセンがあるなら一番痛い角度で顔面にぶち込みたいが、佐奈を守ると言った手前、危険だから云々とも言えず。
「というか……だから、……いつどこで次の事件が発生するかなんて、わかりようがないだろって話だ」
佐奈は、詳しい場所はね――と首肯し、
「堅悟くんは、バイオタイド理論って知ってる?」
「知らん」
佐奈の話はおよそ七割、理解がまるで及ばない。
「大丈夫、難しい話じゃないよ。バイオタイド理論っていうのはね、月の満ち欠けが人体や精神に何かしらの影響を及ぼしている――っていうことを説明した理論なの」
「……なんだって?」
「満月の夜にはね、いつも以上に猟奇的な事件が増えるって言われているの。……lunaって言葉があるでしょ。これはラテン語で月を意味しているんだけど、英語のlunaticは狂人や狂気っていう意味を持つ言葉なんだ。物語のなかでも、オオカミ人間が変身するのは、いつだって満月の夜って相場が決まってるみたいにね」
「それは――なんというか。……オカルティックだな」
「そう、オカルト。まだね、ちゃんとした因果関係は証明されていないんだけど、少なくとも私が追ってるこの事件は、前回も前々回も――満月の夜に殺人が行われているんだよ」
それは初耳。
「でも、偶然じゃないのか」
「だとしても、試してみる価値はあると思うんだよね」
好奇心に満ちたその眼差し。
俺は――そうだな、なんて言いたくない。
言いたくなんてないんだけど、ここまで来たら言うしかない。
「そ、……そうだな。それで、……次の満月はいつ来るんだ?」
問うと、佐奈はにこーっと笑って、
「今日、これからすぐにだよ」
「――は?」
「今夜、事件が起きるんだよ」
彼女の白い歯が、きらりと妖しい光を放った。