第十六話までのあらすじ

「あなたを、臨時雇いの英雄として採用することが決まりました」

 すべてはこの言葉から始まった──。
 世界の秩序を守る天使たちにより、非正規英雄として取り立てられた石動堅悟。
 普段は月給手取り14万のしがないフリーターで、先の無い生活に嫌気がさしていたところだった。
 悪魔を討伐すれば法外な報酬も得られる。
 年若い彼は厨二心もくすぐられ、悪魔討伐の命がけの仕事をこなし、高収入を得て高級風俗に通いまくるんだと図に乗ってしまう。
 しかし現実は厳しく、強力な悪魔に襲われ、なすすべもなく敗北する。
 中国で武術の修行を積んで新たな力を得た堅悟は、再度戦いの地さいたまグレートアリーナに赴き、一度敗北した悪魔にも勝利する。
 その戦いの場には、多くの非正規英雄や悪魔が入り乱れていた。
 非正規英雄は堅悟だけではなく、他にも多く存在していたのだ。


(ここまでで第七話)



 リザという凄腕の非正規英雄が堅悟の元に現れ、上位天使ケルビムを長とするデビルバスターズなる悪魔討伐組織に入らないかと勧誘を受ける。
 更に悪魔側からも天使討伐組織の反逆軍に入らないかと勧誘を受ける。
 両者の話を聞いたところによれば、堅悟が今まで戦ってきた悪魔も実は人間が姿を変えているだけであり、準悪魔と呼ばれる存在であった。
 この戦いは、結局は天使と悪魔による戦いを、人間同士が代理戦争をしているに過ぎなかった。
 天使側・悪魔側のどちらにつくか悩む堅悟であったが、どちらにもつかないとして両者と決別する。
 そのため、デビルバスターズの非正規英雄・和宮と死闘を演じることとなるが、構わなかった。
 堅悟は担当天使の翼ちゃんと共に逃亡しようとする。
 普通ならば担当天使が任務を放棄することなどありえなかっが、堅悟は「絶対切断」の能力を持つアーティファクトにより、翼を縛る天界の鎖を断ち切っていたのだ。
 この不可視の概念すら断ち切る「絶対切断」の能力に目をつけた者がいた。
 堅悟の元に、今度はカイザーという悪魔側の大物が現れ、協力を持ち掛けてくる。
 また、カイザーに教えてもらったところによれば、悪魔側には派閥があるという。
 装甲竜鬼バハムート率いる過激派が五割。
 装甲魔鬼マーリン率いる穏健派が三割。
 反逆軍は寝返った非正規英雄も仲間にしていることから他の派閥に疎まれていて勢力は小さく一割。
 そしてカイザーが単体で残り一割を担っているという。
 カイザーは無理に勧誘することはなく、いずれ時が来た時にまた話を持ってくると言って去っていく。
 と、このような事情を一般人の女性・佐奈に聞かれてしまい、引退した非正規英雄・阿武の勧めもあり、堅悟はとりあえずの居場所として、オカルト雑誌アトランティスの出版社に入社することとなる。


(ここまでで第十二話)



 デビルバスターズは、リザ・和宮・鹿子に加え、キョータ・天音という新たな戦力を増やしていた。
 菱村という少年との禍根を残しつつも──。
 一方、悪魔側の頂点に君臨する三柱、バハムート・マーリン・カイザーによる会合が行われる。
 マーリンと穏健派は既にカイザー側に与していた。
 カイザーはバハムートにも協力を呼びかける。
 そうまでしてカイザーが狙うのは、この天使と悪魔の馬鹿げた争いを終わらせるということだったのだ。
 そのために堅悟の力も必要としていた。
 バハムートは協力を受諾する交換条件として、最強の非正規英雄リザは自分が討つことをカイザーに認めさせようとする。
 リザはカイザーの元妻だったが、カイザーは受諾する。
 一方、堅悟は反逆軍に命を狙われていた。かつて、さいたまグレートアリーナでも姿を見せていた強力な悪魔が多勢で襲いかかってきて絶体絶命に陥るが、カイザーに命じられたマーリンが助けに現れ、反逆軍を一掃してしまう。
 また、バハムートとマーリンの部下である四大幹部と、リザを除くデビルバスターズの四人の非正規英雄が激突していたが、非正規英雄側は惨敗してしまうのだった。
 着々と悪魔側とカイザーの狙い通りにことが進む中、主人公・堅悟は果たして──!?


(ここまでで第十六話)

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