詩音は両手の氷の剣を利用して、次々と敵を切り裂いていった。
 途中、司令官の翼の少女を殺したおかげで、周辺にいた翼の少女の動きを鈍くなったので相当の数をすでに片づけていた。彼女もまた、絶好調だった。
 残りの数も結構少なくなってきた。


 「一網打尽にしてやるぜ」


 詩音はニッと笑うと腰をかがめ、両手を地面につける。
 すると、パキパキという音が鳴り氷が周囲に張っていく。
 その次の瞬間
 氷からいくつもの氷柱がどっと生えてくる。
 すると、周りにいた少女たちがそれに貫かれていく。串刺しになった少女たちはまるでモズのはやにえのような無様な姿になり、傷跡から流れる血が氷柱を見事な紅色に染め上げていく。
 光を反射し、キラキラと光るそれは非常に美しかった。


 「ふぅ……さて次は」


 そう呟いて首をくるりと回す詩音
 すると、マリアと戦う一人の魔法少女の姿が目に入る。


 それを見た瞬間


 詩音は一瞬のうちに真顔になり、ゾッとするような殺気を放つ。


 だが、すぐに激昂の表情を浮かべると腹の底から全力で叫んだ。



 「アリヤァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」



 地面を蹴って、高速で宙を切る。
 その途中、その手にハンマーを顕現すると戦闘態勢を取り、突き進む。
 その姿はまるで鬼のようだった。