「ああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」


 剣が光を反射してきらめく。
 次の瞬間、マリアの姿が消えると、翼の性の集団の中心に出る。
 いきなりのことに司令官の魔法少女も反応が遅れる。サッと後ろを振り向くも、既に手遅れだった。マリアは魔力吸収能力を発揮すると、くるりと空中で一回転し、周囲にいる少女の命を奪って行く。
 あっという間に数が減り、虚空へ消える。
 翼の少女たちは翼を翻すとその場から離れていく。ただし、司令官の魔法少女だけは武器を構えるとマリアの方に向かって行く。
 まるでカーボーイのような格好をし、二丁拳銃を構える少女
 彼女はルナだった。


 「なんだてめぇ!! どっから湧いて来た!!」
 「湧いて出てきてない!!」
 「どっちにしろ変わらねぇ、お前は殺す!!」


 ガンッガンッという銃声が連続して響く。
 それと同時に金色にきらめく銃弾がいくつも飛んでくる。
 マリアは、それが命中する直前に時間停止能力を使うと、制止した時間の中を移動する。そして銃弾を超えて移動し、ルナの目の前までくる。そこで限界を迎え、時間は再び刻み始めた。
 ルナは突然目の前に現れたマリアの姿を見て、余裕そうにしていた顔を歪ませる。


 「な――ッ!?」
 「喰らえ!!」


 マリアの左手がうすぼんやりと光を放つ。
 視界の隅でそれに気が付いたルナは、瞬時にやばいと判断し、思いっきり左足を上げるとそれでマリアの腹を蹴り上げる。それは見事腹部に命中する。マリアはそれでえずいでしまい、そのまま後ろに飛ばされる。
 胃液がこみ上げてくる。
 鈍い痛みがマリアを襲う。
 歯を食いしばってそれを堪え、何とか態勢を立て直す。


 「死ねぇ!! この糞アマ!!」
 「来い!!」
 「マリア!! 後ろだ!!」
 「――ッ!! 次から次へと!!」


 クライシスの声と共に振り向くマリア
 すると、さっき躱した銃弾が背中から向かって来るのが見えた。このままでは貫かれてしまう。しかしこの動きを見る限り、銃弾の動きを操作することができるのだろう。それではいくら躱してもジリ貧である。
 そう判断したマリアは左腕を振るうと、魔力の腕を伸ばして銃弾を掴む。
 すると魔力を吸収し、銃弾の姿が消える。


 「なっ!!」
 「やった!!」


 初めての試みだったがうまくいったらしい。
 ルナは悔しそうな顔をすると、懲りずに銃弾を連射してくる。
 対処法が分ればどうとでもなる。
 マリアは自身の能力を駆使して自分に命中する前に銃弾を消滅させていく。