アリスは向かって来るドローンの型が変わったことに気がついた。
 さっきまで空を飛んでいた物から今度は小刻みに地面を走るタイプになった。武装も変わり、今度は魔力を利用して撃ちだすマシンガンのようになった。ミサイルと違い、視界は悪くならないのでその点でいえばマシなのだが、攻撃が鬱陶しい。
 さっきより数と威力が上がっている。
 面倒くさい


 『ハハハハハハハハハハハハ!!!!!!! ハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!』


 全身にずぶずぶと穴が開いていく。
 そのうちの数発が致命傷に近かったがなんとか堪えようと、少し動きを止める。
 その隙に、一発の銃弾が正確に頭部を貫通すると、一度死ぬ。
 不定形の体がふわりと浮き上がると、そのままバンッという軽い音をたてて全身がバラバラに吹き飛んで消える。黒い粒子が空中を漂い当てもなくさまようが、すぐにまるで意思を持っているかのように動き出す。
 すると数m離れた場所で行き場なくフワフワと浮いていたコアの周囲に集まると、復活する。


 『ウガァ!!!!』


 アリスは認識を改めた。
 舐めていると無駄に時間を消費する。
 これ以上コケにされるわけにはいかない。
 全力で、潰す。
 殺す

 『殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 アリスはそう叫ぶと、自分の周囲に大量の剣を顕現し、雨のように周囲に振らせる。それと同時にバッと両腕を前に突き出すと、連続で指を鳴らし次から次へとドローンを消し去っていく。
 それだけではない。
 いくつもの光弾を同時に顕現すると、同じようにまき散らした。
 ドンドンという爆発音と、破壊音が響き渡る。