その隙に朱鷺は畳みかける。


 「彼女はもう終わりだ」
 「え?」
 「魔力さ」
 「……どういう意味ですか?」
 「コアに十分な量の魔力が充電されていないのさ」
 「………………え?」
 「下手に乱戦になったら、彼女はろくに戦えないだろう」
 「でも、それじゃ、なんで……」


 どうしてわざわざ戦いに行ったのだろうか
 疑問に思っていると、ユウキがそれに答えた。


 「奥の手か」
 「そうだ。それで足止めする気だ」
 「おくの、て?」


 何のことか分からず首を傾げるマリア
 二人はそれを無視するとドアから線路に降り立った。マリアは答えを聞きたかったことと、おいて行かれてはたまったものではないので、急いで降りた。そして問い詰めようとするが、そんな暇はなかった。
 朱鷺はさっさと準備を整えると、こう言った。


 「行くぞ」
 「ちょっと!!」
 「マリア、詳しくは後でだ」
 「ユウキまで!!」


 さっさと宙を舞い、飛んで行く二人。
 マリアはその後を追うので精一杯だった。