ヒュッと軽い音がして、槍が投げつけられる。
 デルタは咄嗟に体を動かすと地面をゴロゴロと転がる。すると、さっきまでデルタがいたところに黒い槍がザクッと突き刺さる。そのままデルタはその場から離れると、そこで立ち上がった。
 御雷はその動きを見越すと、サッと指を伸ばす。
 それは起き上がったデルタの顔にロックオンされる。


 「クッ!!」
 「躱せるかな?」

 刹那
 御雷の指がピカッと輝く。
 その瞬間にデルタはそこから発せられた何かに吹き飛ばされて、さらに数m後ろに吹き飛び、全身を強烈な電流が走る。ただでさえさっきの攻撃で致命的なダメージを受けたというのに、また大ダメージを受けてしまった。
 もし、デルタに口があったらそこから黒煙を吐き出していたかもしれない。
 代わりと言っては何だが、ポッカリと穴の開いた左目から煙を吐いていた。


 「アガァッ!!」


 幸いなことに、厳重に守られている脳には一切のダメージは届いていなかった。
 そのため戦うことはできる。
 デルタは急いで背中の装甲を展開すると、一気に体内に籠った熱を吐き出す。それと同時に地面を蹴ると後ろに飛び、その蒸気の中へと入り込んだ。その程度でどうこうなるわけではないが、とりあえずの動きだった。
 御雷はそこまで行くと、サッと腕を振るうと、槍を振るって蒸気を吹き飛ばす。
 するとそこにデルタの姿は見えなかった。