「自爆?」
 「そうだ、研究所の魔力生成装置と同じ理屈だ。魔力コアを暴走させて、自身の体ごとトンネルを吹き飛ばすのさ。これで中を崩して、通路を閉じて敵の追跡を止めることもできる。一石二鳥だろう?」
 「そ、それは……」


 マリアは口ごもる。
 それとほとんど同時に
 ドゴンッ、という鈍い音が響いてくる。


 「これ……?」
 「…………首尾よくいったようだな」
 「…………もしかして……」
 「あぁ、トンネルの壁が崩れた音だろう。これで簡単に敵は追ってこれない」
 「――ッ!!」


 マリアは動きを止めると、朱鷺のことをジッと睨む。
 その視線を背中に受けつつも、完全に無視する。その代わりと言っては何だが、ユウキが動きを止めるとマリアの事をジッと睨み付けた。その唇はしっかりと結ばれて、少しも開かれようとしない。
 それでも言いたいことは分かった。
 マリアは先に進む朱鷺の背中に向かって全力で叫んだ。


 「覚悟しとけっ!! すべて終わったら、全力でぶん殴ってやる!!!」
 「…………マリア、行くよ」
 「うん……分かった」


 二人は並んで、同じ道を進んで行った。