「私、何で生まれて来たんだろう」
 「……そんなの……」
 「知ってるよ。原初の魔法少女を殺すためでしょ」


 諦めきった声でそう呟く。
 直後
 ユウキはきっぱりと言い切った。


 「それは違う」
 「え?」
 「生まれてきた意味なんて、誰にもないのさ」
 「…………」
 「自分で見つけるか、作るんだ」
 「…………ユウキ」
 「なんだ?」
 「ありがとう」


 何とかその一言を絞り出す。
 胸の内から何かがダムが決壊するようにあふれてきそうで
 それを必死にせき止める。
 それを知ってか知らずか、ユウキはとどめの一撃を繰り出す。


 「まぁ、大丈夫だ。マリア」
 「え?」
 「この前も言ったろう? お前一人じゃ押しつぶされるって言うんなら、俺が一緒にいてやるさ。マリアとなら、俺も別に平気だし」
 「……ユウキ……」
 「あぁん? 何だよ」
 「…………」


 一拍おいて
 マリアは泣き顔のままこう呟いた。


 「ユウキ」
 「何?」
 「私…………」
 「早く言え」
 「あの、私」