大通りの中央
 そこで原初の魔法少女は佇んでいた。
 どす黒い身体と、霧のように噴き出す粒子。どこまでが体でどこまでが地面に映る影なのか、見分けがつかない。黒い塊がのそりと生えているような感じで、ただ真っ赤な目と口が頭らしき部分で揺らめいていた。
 彼女は
 手にした剣を日の光で染め上げて
 ボーッと空を見上げると

 小さな
 本当に小さな声で呟いた。


 『達也、やっぱり私は……どうしようもなく殺しが好きみたい』


 直後
 首をぐるりと回すと向かって来る魔法少女と超能力者の方に目を向ける。

 敵だ。
 殺さなくては


 『ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!! ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!! ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!! ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!』


 いつもの調子で大笑いしながら
 アリスは剣の先を向けた。