マリアは一転
 非情なまでに冷静になると、何が起きたのか確認してみる。

 すると
 ユウキの死体の右腕がピクリと動いたのが見えた。一瞬上に持ち上がったかと思うと、すぐ重力に引かれてぶらりと下がる。

 「なんで……」

 どうやら強力なテレキネシスを集中放射して、原初の魔法少女の頭部を弾き飛ばし多様だった。
 なぜ?
 どうやって
 すでに彼は事切れているはずなのに

 執念か。
 はたまた怨念か。

 どちらか分からないが
 これはユウキが自分のために生み出してくれた好機であるに違いなかった。


 『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!』


 頭を潰され
 視界を失った彼女は苦し気に呻いている。
 死にはしないようだが、こらえきれない苦痛が襲い掛かっているらしい。

 マリアは重力干渉波を一気に放ち、宙を飛ぶと地面すれすれを飛びながら原初の魔法少女の元へと向かって行く。今なら彼女はこちらの姿を検知することができず、攻撃を仕掛けることができる。
 勝機があるとしたら、彼女が再生を終えるまでのこの短い間だけだ。
 全力で叩きのめす。


 「うわぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」


 これで
 これが
 これを

 最後にする。

 マリアはそう決心した。