頭を潰され
 視界を失った彼女は苦し気に呻いている。
 死にはしないようだが、こらえきれない苦痛が襲い掛かっているらしい。

 マリアは重力干渉波を一気に放ち、宙を飛ぶと地面すれすれを飛びながら原初の魔法少女の元へと向かって行く。今なら彼女はこちらの姿を検知することができず、攻撃を仕掛けることができる。
 勝機があるとしたら、彼女が再生を終えるまでのこの短い間だけだ。
 全力で叩きのめす。


 「うわぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」


 これで
 これが
 これを

 最後にする。

 マリアはそう決心した。


 『―――ッ!!!』


 何が起きた。

 原初の魔法少女は暗闇の中、ひたすら痛みにもだえ苦しんでいた。
 頭部が潰された。
 あの魔法少女の姿を確認することはできないが、居場所を感知する程度のことはできる。どうやら彼女はこのわずかな間隙をついて勝負を決めるつもりらしい。

 小癪な

 とりあえず、再生は後回しにすることにして、彼女を迎え撃つことにした。

 殺す。
 彼女にとってはこの戦いも、今までの中の有象無象の一つに過ぎない。
 それでも、全力で剣を交えるつもりだった。



 この時は
 まだ二人とも知らなかった。




 この最終決戦の決着が


 五分も経たずにつくということ。