『ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!! ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!! ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!! あれーっ!? なんかいっぱいいるーーー!!!』


 脳裏に直接響いてくる歓喜の声
 圧倒的不協和音にその場にいた全員の顔がサッと曇る。

 そこには、黒い少女がいた。マリアはそれを見た瞬間、絶望少女と似ているなと思うと同時に、全く違う恐怖感を覚えた。何か根本的に違う。魔法少女とも何とも違う。あっという敵な悪意の塊
 その場にいた全身の鳥肌がゾッと逆立つ。
 フレイヤは顔面蒼白にしたまま、その名を叫んだ。


 「アリス!!」
 「ええっ!?」


 マリアは驚いた顔をすると、その少女の影のようなものを睨み付ける。

 あれが
 すべての元凶
 原初の魔法少女にして、世界を滅ぼさんとする悪魔

 そして

 不死身の敵


 「あいつが……!!」


 マリアは悔し気に歯ぎしりし、怨嗟の目で睨み付ける。


 「あれが!! あいつを殺せば!!」


 勇み足で踏み出そうとするマリア
 ユウキはそれを遮るとこう言った。


 「やめろ!!! 達也のおっさんの言ってたことを忘れたか!!」
 「―――ッ!!」


 思い出した。
 アリスと遭遇したら即座に逃げろと言っていた。
 考えを改めて、マリアはこの場から逃げる決意を固める。ユウキとデルタはその援護をするためにマリアの周囲を固める。朱鷺と詩音もそうだった、彼女たちも達也から命令を受けてマリアを守るように言われていたのだ。


 だが、フレイヤだけは違った。
 彼女は一歩前に進むと、アリスに向かって鋭い視線を向ける。
 それを受けて、アリスは突然叫んだ。


 『ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!! ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!! ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!』
 「フフフ、久しぶりね。アリス」
 『ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!! ハハハハハハハハハハハハ!!! ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!! 誰かと思えば!! 生きてたの!!!』
 「そうね、生きてたわ」


 フレイヤはそういうとニタリと笑う。
 そして、顔を後ろに向けるとそこに集まっている皆に笑顔を向ける。
 その後、マリアに向かって優しい声で話しかける。


 「マリア、一ついいかしら」
 「早く!! 逃げませんと!!」
 「私も達也と同じ、目的のためなら手段を選ばないわ……」
 「そんな事より!!」
 「私はアリスを殺すという目的のためなら、どんな手段だってとるわ」
 「それが……なんです!?」
 「仮にそれが自分の命を失うことになっても、ね」
 「え?」