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ミシュガルド聖典~致~
ガイシ北の「アカイカオノイツツメ」

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ガイシ北のアカイカオノイツツメ事件。

ある日、ガイシ北の川の上流を巡回していた骨の国の兵5人が川沿いで遺体で発見されました。
5人はいずれも外傷や争った形跡が無く、金品が奪われた様子も見られず、遺体の恐怖にひきつった表情、胃潰瘍によると見られる大量の吐血等から、骨の国の上層部はこれを何者かによる呪詛攻撃と判断しました。
しかし、一つだけ、一人だけ他の仲間と離れたところで倒れていた兵士が奇妙な物を持っていました。

     


     

これは、死亡した兵士の一人が最後の力を振り絞って書いたと思われる物です。
詳細は不明ですが、シンボルマークの様に見えるので、骨の国はこれを何らかの宗教に関係する物ではないかと判断し、呪詛攻撃との関連性を疑ってその兵士の身辺調査を行いました。
しかし、調べれど調べれどその兵士の経歴に怪しい物はなく、エルカイダ等の敵対するテロ組織等による犯行の痕跡も見つかりませんでした。

事件は迷宮入りかと思われたその時、近隣で同じ手口による死亡事件が起こりました。
今度の犠牲者は採取を行っていたSHWの冒険者です。
今回も同じ様に何人かの冒険者が大量の血を吐き、恐怖で顔をひきつらせ、骨の国の兵と同じ様な死に様の遺体で発見されました。
これによりエルカイダによる犯行という線は薄まり、さらに今回は事件の一部始終を目撃した生存者がいました。
骨の国の取り調べを受け、彼が話した事件の顛末はこうです。

採集をしていたら、離れた場所にいた仲間の近くの藪から、音もなくずんぐりした妙な化け物が現れた。
そして、それが現れた途端仲間達はバタバタと倒れていき、自分は恐ろしくなってその場を逃げた。

非常に怯えながらそう語った彼に、取り調べを行った骨の国の兵士達は懐疑的でした。
彼等はこの時この事件を、アルフヘイムによる呪詛兵器の無差別実験によるものではないかと疑っており、この冒険者はその協力者で、カバーストーリーを作ろうとしているのではないか。
そう考えていたのです。

しかし、彼の書いた化け物の絵を見た瞬間、兵士達は彼が少なくとも嘘を言っていないと確信しました。。

     


     

これが、その冒険者が書いた怪物の絵です。
最初の犠牲者の兵士が書いたシンボルのような物にとてもよく似ていると思いませんか?
勿論、この冒険者が犠牲者の兵士が書いた物を知るはずはありません。
更に恐ろしい事に、書いている最中にこの冒険者は体調不良を訴えてその場に倒れ、医師と魔術師による懸命の医療、解呪処置もむなしく死亡しました。

骨の国の兵士達はこれを見て、ある結論に至りました。

見たら死ぬ、呪われた怪物がいる。

と…。


これ以来このモンスターの出現報告、及び出現したらしい報告は無く、事件の真相も謎のままでした。
骨の国は公式にはまだこのモンスターの存在を認め、発表していませんが、ガイシ北に赴く兵士達の間では今でもこの怪物の存在を「アカイカオ」「アカイカオノイツツメ」と呼び恐れています。

冒険者の皆さん、ガイシ北川の周辺に行く時はどうかお気をつけて。
そして興味ある方、調査や続報、お待ちしております。

       

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