Neetel Inside ニートノベル
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ドラゴンゴール
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オッス、オラ後藤。
ニートなオラは常に文無しだからな!今日は天下一武道会に参加して賞金持って帰ろうと思うぞ!

「おい、後藤。お前の一回戦の相手はチャンピオンの佐田さんらしいぞ!」

誰だ、お前。
知らんデコハゲが親切にオラに大会の組み合わせを教えてくれたぞ。
サンキューな!

「マジか、チャンピオンなんて勝てる訳ねえじゃねえか。じゃあオラ棄権して帰るわ」

こうしてオラの天下一武道会は終わった。
あの後すぐに知ったが、あのデコハゲは屁下とか言うどこぞの王国の王子らしい。
二回戦くらいで佐田にボコボコにされたらしいので、まあ二度と会うこともあるまい。

「修行せずに強くなりてえぞ」

もう雑草を食べて暮らす毎日なんてコリゴリだぞ。
そう思った時、オラはじっちゃんから聞いた昔話を思い出した。
なんかこの世にはドラゴンゴールとかいう、
何個か集めるとサッカーの神、ジーコが出てきてサッカーを教えてくれる便利アイテムの存在がある事を。

「ジーコ倒すしかねえな、集めるしかねえぞ」

こうしてオラは近くのファミコンショップでジーコサッカーというゲームを購入したんだ。
これはドラゴンゴールレーダーとなり、近くのドラゴンゴールの位置を教えてくれる便利アイテムだかんな。
お前らも真似してみたらどうだ?

「ピピピッ、近くにアルシンドがイルヨ」
「よっしゃ、じゃあアルシンドいってみっか」

オラの大冒険は始まったばっかだかんな。
うん。

       

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