「逆光で見えなかった」作:38(t) 0306 22:27

それは、夕闇が迫る中起きました。
「最も古い魔物空港の一つです」
周りにはなだらかに隆起する田園風景が広がり、古代遺跡の柱も見えます。
「明るいうちに着陸しようとする夜目のきかない翼竜のピークが過ぎ、各階層のラウンジや手荷物検査、管制室も一息つこうというところでした。
展望台から、航空霊気機関始動用のジェット魔力のパイプが次々に仕舞われるのを眺めていました。
そこにそれが飛んできたんです。」
胴体にツイン眼力エンジンを備えた出石点型航空妖怪が、着陸に備えて腕を出し、尻尾を垂らしてスピードを落とします。航法用触毛を備え、管制塔も誘導灯を出していますが、まだ目視で着陸出来そうです。
「ところが、何かおかしいと気付いたんです。」
「高度が低すぎる!」
「減速しないぞ!」
巨大な翼が着陸態勢のまま、管制塔をかすめます。
「妖怪の翼が誘導灯に照らされていたのをよく覚えています。」
出石点型航空妖怪は着陸をやり直そうとしますが、上手くいきません。
「もう助からないぞ!」
そのまま墜落です。
すぐに事故調査委員会が開かれます。
「早く真水に漬けるんだ!」
「原因はレバノンに…!?」
「管が詰まっていた…」
「アンチアイス、オフ」
この調査から、妖怪航空業界に激震が走る結論が導かれます。
「ベテランと新人か…」

メーデー!メーデー!

航空事故の真実と真相!

ナレーター「これは実話であり、公式記録及び関係者の証言によって構成されています。 」

そこで僕は三つの目をすべて見開いてこう言った。

「フィクションじゃないのかよ!騙された!」
sage