Neetel Inside 文芸新都
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僕たちは恋してない
No believe(あとがき)

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 まず、みなさまに謝らなければならないことが二つあります。
 一つは、「僕たちは恋してない」というタイトルに反して普通の恋愛小説になってしまったこと。
 もう一つは、「No believe」というサブタイが全く意味のないものになってしまったことです。
 そもそも、この「No believe」は学生時代に構想を練っていて使えなかったものを再利用したのですが、最初は屋上で告白されるところで、「会長みたいな凄い人が自分を好きになるなんて信じられるわけがない!」と逆ギレするという話でした。
 むしろそっちの方が面白かったのかもしれませんが、最初の一本だからオーソドックスにしようと考えて今の形にしてしまった結果、タイトルとまるで違う話になってしまったというわけです。
 少なくとも「恋してない」はどうにかしようと思って、『憧れ』と『恋』の対比とかを頭と尻尾に付けてみましたが、それが本編で上手く回ったのかどうかは、読者様の感想に一任するところであります。

 この「僕たちは恋してない」という作品全体のコンセプトは「片思い」なのですが、短編一本一本に色々なサブ要素を足してやろうという考えでやっています。
 「No believe」のサブ要素はもちろん、「高嶺の花」です。
 これの初期構想は練ったのも昔なだけあってかなり穴だらけで、決まっていたのは「生徒会長と書記」「告白されて逆ギレ」「なのに付き合って終わる」この三つくらいでした。どうやってまとめようとしていたのかサッパリ分かりません。
 初期構想では福原の存在もなく、高崎の話し相手にと半ば仕方なく足したようなものなのですが、一度感想を本スレでもらったときに「重要な役どころ」みたいに捉えられてて焦りましたね。もう触れないで終わろうとしてたし。
 なので、ぶっちゃけ最終回は私にとっては蛇足的な要素が強いです。
 先輩のセリフも回想以外では一つしかありませんし、最後の最後まで自分の中で「福原がこんなに出張って締めとか大丈夫か?」と思っていました。脇役の過去編が大半を占める最終回とかどんなやねんとか。
 それでも、あのラストシーンはやりたかったことの一つなので、ちゃんとした形で終われてよかったと思っています。

 今までちょっとでも目を通してくれた方、そしてもちろん最後まで読んでくださって方、本当にありがとうございました。

 次回作「Four Feelings For you」は二週間後あたりからスタートの予定です。
 テーマは「幼馴染」です。お楽しみに。

       

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