Neetel Inside ニートノベル
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 お、女の子はどうすればいいんだろう。はじめて自身を慰めたのは本能に近かった。なんとなく自分のちんちんを甘いじりしているうちに気持ち良くなってしまって、いつのまに欲望のままに上下に激しくこすり初めて快感を身に染めたことを今も覚えている。やっぱり女の子の初めても同じなのだろうか。そんなことを考えているとだんだんと身体がポカポカしてきて今着ている衣装を脱ぎたくなってくる。(これは元に戻るため)と心に強く念じながらボタンをはずし上着を脱ぐ。しかし、上着を脱いだだけでは身体の火照りは止まるはずもなく、逆に今自分の身体にしようとしていることに背徳感と羞恥心、そして少しの好奇心でうずうずしてしまう。最後の布を脱ぎ捨て、スカートを外す。初めて見る女の子になった自分の裸。未発達の、なだらかに作られた2つの丘、透き通るような白い柔肌。ぱつんと膨れた健康的な太もも、自分の身体を見渡したその時、自分の息が興奮で荒くなっていることに気付いた。ちがうちがうちがう!自分の身体に興奮するなんておかしい!しかもこんな、手を出したら豚箱直行便に乗る羽目になる少女体型に。だが、肝心の少女パンツは割れ目の奥に潜む甘美を司る滝つぼから流れ出る欲望変態汁でびしょびしょになっている。(ちがうもん、ちがうもん)否定しながら、本能の赴くまま左手で自分の胸を弄り、右手で自分の割れ目をなぞる。弄れば弄るほど身体は熱を発し、上下になぞれば大事なところの奥がきゅんきゅんする。
「はぁ、はぁ、やだ……なにこれ」
 行きがけに梓さんが「あんまりこすっちゃだめよ」といったのがわかるくらい身体がムズムズして熱を帯びた吐息を吐き出す。ピリピリと電流のようなものを感じる乳首を軽くつねった瞬間「ひゃんっ!?」と甲高い声を出してしまう。自分の声が変わった瞬間もびっくりしたが今の叫び声にもドキドキしていた。
(い、今の声ってぼくのだよな……)
 その瞬間羞恥心と共になにかいけない感情が自分の中にこみあげてくるのを感じた。(バカバカ!い、いくら女の子になったからってじ、自分の声で興奮するなんて)このままでは本当におかしくなってしまう。しかし続けなければ元に戻ることはできないしこのまま情事を終わらせることもできない。
 なるべく声を出ないように刺激をコントロールする。最初はふわふわした感覚が身体を優しく包んでいたがそれに慣れてくるともっと、もっと、もっと、と強い刺激を求め始めていた。そして、声が漏れないように布団を咬み、少しでも気を緩めると跳ねてしまう大腿部をどうにかしようとしているうちに半ば四つん這いに、そのまま布の上から大切なところをこすり続けていた。
(ふふ、朧ちゃん物凄くエッチだよ。ほら、鏡見て)
 なにも考えずに鏡のほうを向くと、目には切なそうに涙をためて顔を蒸気させた官能的な少女が映っていた。その姿をみるとさらに身体が熱くなり、滝壺からさらに蜜汁が零れてくる。
(自分の身体に興奮するなんて飛んだ変態さんだよ)
 そんなのわかっている。ただ、言い返す気力もなく、秘境に繋がる最後の鍵を、びしょびしょに濡れた布をゆっくりと脱いでいく。
「ふ、ふあ……。や、やだ、う、ぅぅぅ……」
 毛の一本も生えていないぷっくらとした肌色の丘はなにかを待つようによだれを垂らしていた。割れ目にそって人差し指わ這わせるとやさしく包み込み甘蜜で濡らしていく。
 たぶんこうやるんだよね。と今度は這わせるのではなく奥に入れていくと余りの気持ち良さに声を出し目の前が白黒し全身が痙攣する。荒い息を何とか抑え、喰らい付かれた人差し指をゆっくりと引き抜く。甘美の悲鳴を布団の中に押し殺し次は中指を突き入れる。なんとなくこっちのほうがもっと気持ちよくなりそうだから。頭で考えたのではなく本能が導いていく。
「はぁ……はぁ……。ふあ!やっ、んん♡なにこれ……いゃん」
 最初は出し入れに留めていたがそのうち内側の壁をゴリゴリと弄び気持ちよくなるところを執拗に虐めた。時折目の目が真っ白になったり全身が震えたりすることもあったがそれでも続けた。だが、声だけは漏らさないように、そして寂しくなる身体を慰めるようにぎゅっと布団を抱きしめていた。
 だんだんと動きがエスカレートしていくにつれて水と何かが擦れる卑猥な音がはっきりと聞こえてきてそれが燃料となって欲望へと忠実に走っていく。
「わぁだめ♡、きてるぅ、変なの来てる!やだ♡やだやだやだ♡……~~~~!!!!!!♡♡♡」
 全身を襲う感覚から逃れようと思わず身体を丸めてしまう。そうでないと大変なことをしでかしてしまうと本能が感じ取った末の行動だった。今度は全身だけでなく今自分の中指を咥えこんでいるものも甘美に震えている。
 全身の震えが治まってもいまだにぼくは動けないままでいた。物凄く切なくて何かが足りない、男の子の事後とは全く違う。
(朧ちゃん物凄くえっちだったよ。お姉ちゃんびっくりしたよ。でもね……1回イッただけじゃ女の子に戻れないの。きつそうだったらお姉ちゃんがもっと気持ちよくしてあげようか)
 ぼくは首を横にぶんぶん振りながら再び快楽を導きだそうとしていた。元気があったわけじゃない。もう限界ぎりぎりだ。だからこそ梓さんに任せたら壊れてしまいそうな、戻ってこれなくなりそうな、そんな嫌な予感を感じたからだ。
「はあん♡、や、イッ♡、イク♡♡♡~~~!!!!!!」
 2回目の絶頂はすぐに来た。その後のことはよく覚えていない。ぼくはこのあとひたすらに欲望の海にさらわれてしまったのだから。

       

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