Neetel Inside 文芸新都
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この世に遺しておきたい気持ち
1.失敗とは

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挑戦することを拒絶した者は臆病者である。
ましてや、挑戦で得る失敗を恐れる者は臆病者を通り越した敗北者である。
挑戦し、失敗して何かを得た者に先んじられたことに何一つ理解していない。
ましてや、挑戦した者の失敗を嘲笑う者は敗北者を通り越した愚か者である。
他人の失敗を嘲笑う者はいつか自らの失敗に背中を刺されることを何一つ理解していない。

ただ純粋に挑戦し立ち向かう者に
失敗は成功を考えてくれるが、挑戦を恐れた臆病者には敗北を
挑戦から逃げ続けた逃亡者には後悔を
挑戦した者を侮辱した愚か者には罰を与える。
愚か者は嘲笑という名の報復を受けるのだ。

愚か者の惨めな末路は、
挑戦者の成功を妬み、陰口を叩くことである。
その行為は、便所から下水道へと続いていく排水管の中を歩き回る
ドブネズミのように無様で 卑しい行為である。

それが世の常である。


他人の失敗を嘲笑うのは愚か者のすることだ。
ましてや それを人に得意気に言いふらすのはもっと愚か者のすることだ。
愚か者がとる行動の中でもっとも恥ずべき、厚顔無恥な下衆な行為である。
他人の失敗を笑い、言いふらすことで自身が笑われていることを何一つ理解していないのだ。
いつか自分が同じような失敗をした時、惨めな想いをするのが自分であることを
何一つ理解していないのだ。
愚か者にとって何よりの不運は、
失敗が自分自身を今よりも高い段階へと成長させてくれることを知らぬまま
一生を終えることである。

失敗を恥と捉える人間に成長など有り得ない。
失敗とは自らの実力を映し出す最高の鏡であり、驕り高ぶるなと諭す最高の師匠であり、ここで挫けるなと慰めてくれる最高の友であり、成長させてくれる最高の親である。

       

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