Neetel Inside ニートノベル
表紙

えっちなの書くよ!
残照

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 午前二時。踏切の警報音も聞こえなくなった線路沿い。その片隅に建っている安アパートの一室で、悟史は一心不乱に女陰を舐め回していた。
 悟史は今夜、既に四回も射精した。だというのに、これから第五ラウンドが始まろうとしている。
 彼はとりたて体力自慢というわけでもないのに、何故か精力だけは抜群だった。理由は知らない。中二の頃、一日にできる自慰の回数を友人と教えあってドン引きされたことがある。

「んっ……まだ、できるんだ?」
 悟史と同学年で、今はこのアパートに同居している彼女――ひかりが言った。挑発的な言葉とは裏腹に、その声は快感に震えている。
「当たり前だろ。今夜はどっちかが気絶するまでしようって言ったじゃん」
「……あれ、本気だったんだ……やんっ」
 陰核をぺろっと嘗められたひかりが喘いだ。悟史は会話中でも容赦しない。

 最近、ふたりは暇さえあれば体を重ねている。馬鹿な大学生みたいに、というか傍から見れば馬鹿学生そのものだった。
 しかし、だからこそ、一回一回のセックスを大事にするために、変化をつけて楽しむようにしているのだ。といっても、今日の企画は小細工なしの直球勝負みたいなものだが。

 部屋の明かりは消えているが、窓から差し込む街灯のお陰で、悟史の目は充分に周囲の状況を捉えることができた。
 ベッドの下には、既に精液に塗れてくしゃくしゃになった下着と、制服が転がっている。そのセーラー服は、ひかりが現役女子高校生であった頃、身に纏っていた物だ(これも企画の一環だ。彼らが高校生だった頃の大半はプラトニックな付き合いをしていたため、悟史はJK彼女持ちであったにも拘らず、制服エッチにかなり飢えていた)。
 ベッドの上には、ひかりが生まれたままの姿で身体を投げ出している。股の間には悟史がいて、彼女はその舌からもたらされる官能にその身を委ねているところだった。
 成人式を迎えているのに、中学生と間違われる程に小柄。ただ身体の線は充分に女のそれで、白く滑らかな曲線を描いている。そして、そこそこ成長した胸のふくらみは、しっかりと大人であることを主張している。
 こげ茶色に染まったショートボブは大学デビューの証だ。いつも勝ち気な光を宿しているその瞳は、今は何度も訪れた絶頂により、とろけて淫らに輝いている。


 ひかりはもうずっと発情しっぱなしで、しばらく触れられていない乳首すら、ツンっと立ち上がったまま固まっている。まるで、早く触って欲しいと催促しているようだった。
 彼女の秘密の花園はしっとりと濡れそぼり、艶やかに光る愛液が会陰を伝って、じっとりとシーツを濡らしている。

 悟史は思った。
――乳首がツンツンに勃って、おま◯こがデレデレに濡れてるな。これが本当のツンデレってやつか……。
「……なんかくっだらないこと考えてるでしょ」
 いえいえ別に?

 軽口を挟みつつ、気を取り直して行為は続く。
 悟史は、硬く勃起したひかりの肉芽を舌でつつく。更に突起を下から上へ、しごくように愛撫する。時折んっ、と漏れる小さなうめき声は、悟史の舌が彼女に快楽を与えている証拠だ。その素直な反応に、悟史はにやける。
「気持ちいい?」わざと訊いてみた。
「…………ばか」
 ひかりはつま先で悟史の頭を小突いて、ぷいっと顔を背けた。こういった可愛い反応をするから余計にいじられるということに、ひかりは気付いているのだろうか。

 ひかりの反応に気を良くした悟史は、 ここまでで散々悦びを味わせてきた秘所を眺めた。そこは先刻剃毛したばかりで、悟史の視線を遮るものはない。
「ちょっと、あんまり見ないで……」
 ひかりは丸見えの性器が恥ずかしいのか、もぞもぞと身悶えする。悟史が「綺麗だよ」と褒めてやると、また爪先が飛んできた。
 
 快楽を味わい続けて開花した肉の花は、ぷっくりとふくらみ、男を誘うようにぴくぴくと震えている。桃色のきれいな花弁は控えめに開いており、その秘唇の上べりにある、真っ赤な肉の蕾が淫猥なアクセントとなっている。つやつやとした桃と赤の彩りが、なんとも美しい。何度男を迎えても美しさを保つひかりの性器は、あるいは世界でも有数の逸材なのかもしれなかった。
 そんな柔らかく湿った宝石から漂ってくる、むせ返るほどの甘い匂いに、悟史はくらっとした。
 淫裂のあわいを舌でなぞると、チーズケーキのような味がした。ぴちゃぴちゃとわざと音を立てると、ひかりは脚を閉じて抵抗しようとしたが、手で押さえつけて阻む。悟史はそのまま舌をするすると上へなぞりあげ、蕾をちゅっと咥えてみる。そのまま口淫をするかのように吸い付く。

「あっ……ひぅん!…………ねぇ、もう……ちょうだい……」
 既に充分出来上がっているそこを愛撫され続け、ひかりは切なげな声をあげた。
 しかし、彼女の要求は黙殺される。まだまだおあずけだよ、とでも言うように媚肉を下からべろりと舐め上げられた。秘芯をまるごと包み込まれ、溶かされるような感覚に、ひゃんっ、と声が出てしまう。
 そうしておきながら、ひかりのふとももに悟史の右手が這いずる。
 すらりと伸びるひかりの、無駄な体毛など一本も生えていない脚。その滑らかな感触を楽しむように、肌の上すれすれを指が伝う。焦らされているようなぞくぞくとした感触に、ひかりの内腿が悶えた。

 ひかりの一番敏感な突起は、またも悟史の咥内に閉じ込められた。
 舌で器用に包皮を剥がされ、弱点を直接ねぶられる。ずぎゅんと、快感の電撃が走る。衝撃と、悦楽とを含んだ電流が、その一点を起点として頭の先から爪先までを駆け回った。体中がじんじんする。
 これに加えて膣内にまで同時に責めが及んだ場合、その気持ち良さはこんなものではないことをひかりは知っている。一足す一は二ではない。相乗効果で三にも四にも、時には十にも百にもなってしまうのだ。ひかりはその快感を想像するだけで、ぞくっとしてしまう。
――今日はいっぱいしてるから、いつもより気持ちいい……指、挿れられたら、絶対すぐにイかされちゃう……!
だがしかし、今は一刻も早く悟史が欲しい。早くひとつになりたくて仕方がない。快感にも種類があって、正確にツボをつく性技の快感よりも、熱い肉体から大雑把に、けれど激しく与えられる快楽を今のひかりは欲していた。

「んっ……だからっ……してってばっ……」
 悟史が肉芽に舌を絡めると、ひかりの腰が自然と浮いてくる。快感を堪えながら懇願するひかりの姿は、いやらしくて、愛しい。
 ひかりは、目の前の可憐な女の子は、世界でただひとり、悟史だけを求めている。そのこと自体は、いつでもそうであるという自負はある。しかし、性の対象として自分だけを欲しがってくれるというのは、やはり雄としての充足感が違うのだ。気持ちが、というか股間が昂ぶってくる。
 それはそれとして、感じているひかりは本当にかわいい。いたずらごころに火が付き、悟史は更に秘芯をいじめることにした。

 ひかりの、桃色を通り越して紅く染まりゆく秘唇を、悟史の指が撫ぜた。雌の汁が、外まで溢れてくる。それを掬い取った彼の指が濡れている。指先がてらてらと光るのが、ひかりにも見えた。自らが激しく興奮しているしるしを見せつけられ、彼女は羞恥に顔を赤らめた。
「すっごい濡れてる」
「いやぁ……言わないで……っ」
 既に悦楽に嵌ってきたひかりは、もう秘所を隠そうとはしなかった。

 指先がつつつ、と入り口をなぞっていく。ひかりの肌の表面がちりちりと灼けるように疼く。
――もう指でもいいから、早く、欲しいっ……!
 下半身の高まりが自分ではどうしようもできなくて、ひかりは悟史の頭を自身に押し付けた。
 悟史はそれに応えるように、左手でひかりの右手を握ってやった。
 
 悟史の右手は休みなくひかりの下半身をまさぐっていた。ついに中指の先端が花弁の中心を捉え、ぬぷぬぷと沈んでいく。ついでに人差し指も侵入を試みる。先刻から悟史を三度受け入れたそこは、さしたる抵抗も無く二本の指を飲み込んだ。

 ひかりの脳内が、スパークした。

「あああああああああああっ!!」
 ひかりの嬌声が響いた。首をいやいやと横に振っているが、悟史は勿論止めない。本当に止めて欲しいなんて、彼女も思っていないと分かっている。ひかりは焦らされれば焦らされる程興奮する女の子なのだ。本人に言うと恥ずかしがって怒るから言わないが。
 そんなひかりの喘ぎ声をBGMにして、悟史は奉仕を続けることにした。
 膣の中は熱くて、悟史の指をキュッと締め付けてくる。勝手知ったる何とやらで、悟史は慣れた指づかいで媚肉を弄ぶ。柔肉に食い込んだ指を間断なく振動させる。そして、中指の先で入り口付近のざらざらした部分を撫でる。中指に力を込めてぐいっと押しこむと、さらに桃色の喘ぎ声が上がった。

「あああああっ!それすごいっ……あんっ……あっ……ああっ!……来ちゃうっ!」
 ひかりの脚がピンと張る。もう抗議も諦めたようで、彼女は目をきつく閉じ、シーツを握り締めて快感の波に備えている。悟史はひかりの、おそらくは無自覚な腰の動きに合わせ、Gスポットを擦り上げ、同時に思い切り陰核を吸い上げた。
「ああいいっ!…………イっちゃう!イクイクイクイクイク……んんっ!」
 びくんびくん、と身体を弓なりにしならせ、一瞬硬直したかと思うと、大きな叫び声をあげ、ひかりは果てたのだった。

 絶頂の余韻に浸り、ぐったりとしたひかりを尻目に、悟史は自身にサガミを被せた。自分の準備は必要ない。先程の痴態と、自分の技術で昇天させたという征服感とで、充分に臨戦態勢が整っている。
「あ、またゴムしてる」ひかりが、悟史の装備に目ざとく気付いいて咎めてきた。彼はそれを遮るようにのしかかり、肉棒を容赦無く突き立てた。

「ばかばかばかっ!今イきやすくなってるからっ……ああああああっ!!」
 ひかりの絶叫が響き渡る。悟史と繋がった瞬間、彼女は幾度めかの絶頂を迎えたのだ。柔らかな肉壁が、悟史の剛直全てをぬるりと咥え込む。圧迫感から、ひかりは彼を抱き寄せ、背中に爪を立てた。

――え、なんで?さっきまでと全然違うっ!悟史の、熱くて、おっきくて、凄いっ!イくの、止まん、ない!
何か変なスイッチが入ってしまったのか、悟史が膣奥を貫く、その度にひかりは昇りつめていく。ひかりの頭はもう真っ白になってしまった。訴えようとした抗議も、彼から与えられる衝撃的な快楽のせいで何処かへ流されてしまった。彼女には、もはやあえぎ続けることしかできなかった。

 既にトロトロに熟れた膣内は、ぐちょぐちょと音を立てて悟史を受け入れた。
 ひかりのナカは、彼女が女になって以来ずっと、悟史のかたちをしている。それでもその肉壁は決して緩くなった訳ではなく、陰茎をふんわりと締め上げる。膣襞は亀頭にねっとりと絡み、温かく、心地よい刺激を与え続ける。
 悟史のペニスを覆うコンマゼロ一ミリの膜は優秀で、ひかりが送る快楽を殆ど減衰なく悟史に伝えてくれる。だから、別に生でシなくとも悟史としては満足だ。問題はそこではないことはさておいて。
 
 膣壁は先程までの四回以上に温かく蠢く。とろけるような快楽が悟史を苛むので、彼は挿入直後から射精感と戦う羽目になった。すぐにでも屈してしまいそうな甘美な誘惑に堪えつつ、悟史は自身をひかりの最奥まで突き入れる。

「あぁっ……いいっ!すきっすきっ!」
 ひかりも、暴力的なまでの快感に身悶えている。快楽を求める身体は正直で、ひかりが気が付いた時には既に悟史の動きに同調して腰を振っていた。

 悟史が、必死になって打ち付けてきている。その顎から伝い落ちた汗を、唇で迎え、舐めとる。少ししょっぱい。
 ひかりは、自分を支えるように抱えてくれる腕を見つめる。彼女を潰さないようにする気遣い、筋肉の硬さ、燃える血管、全て好きだ。快楽と共に情愛が込み上げてきて、ひかりはこのままずっと繋がっていたいと思った。
 大好きな悟史の背中を更に強く抱きしめ、両脚を彼の腰に絡めた。成人女性にしてはかなり小柄な彼女が抱きつくと、その身体はすっぽりと悟史に隠れてしまう。ひかりとしては、その体格差も気に入っていた。
――もっともっと、めちゃくちゃにしてほしい。激しく、ナカをかき混ぜてほしい……。
 そんなことは、彼女にとっては恥ずかし過ぎて到底口に出せることではなかったが。

 悟史はひかりの顔を見つめた。彼女の頬は真っ赤に上気していて、大きな瞳が色っぽく潤む。目尻にはうっすらと涙すら浮かべている。口の端からは一筋の唾液が伝っている。
 普段のひかりは明るく、活動的な少女だ。いつもは向日葵のように輝く、魅力的な笑顔をしている。密かに彼女を狙っていた男も多かったが、所詮そいつらはただのチキンどもだ。ひかりの、匂いたつような色気を放つこんな表情は、悟史だけのものだ。
 彼女が言えなくて隠している要求だって、彼にしか見つけることができない。

 悟史はひかりの頭を抱き寄せた。甘い、情欲の匂いを胸いっぱいに吸い込んだ。
 彼女を抱き締めたまま、肉棒を駆使して、膣内をあらゆる角度で擦りあげる。柔肉の全てをかき混ぜるように、ひかりの全身を犯し尽くすように、滅茶苦茶に腰を振った。

 ひかりの喘ぎ声で部屋がいっぱいになった。

 悟史は限界を感じていた。もう今まで何度も何度も射精を堪えている。熱くなった鉄塊は、減速や一時停止をすることをよしとしないようだった。
 この勢いで精を放ったとしたら、流石に五発目はできないだろう。花火大会で締めの二尺玉を見上げたときのような寂しさを覚えたが、それでいいと思う。
 今宵が最後の夜ではないのだ。これからのことは怖いから、後で考える。
 絶頂が近付いてきた。

 ギシギシとベッドが軋む音がする。潤んだ瞳と目が合う。こげ茶色の髪から汗の珠が舞う。胸板に、やわやわとした双丘の感触が押し付けられる。突き込むたびに、結合部がぐちゅっぐちゅっと湿った音を立てる。雌の香りがむんっと立ち込める。熱い塊が体の奥からせり上がってくる。既に陰茎はぱんぱんに膨らんでおり、それに呼応するように秘肉の方も奥から愛蜜を分泌してくる。ぬるぬるに滑る肉壺を、悟史は更に速度を上げて猛進する。ひだの一本一本が肉棒に絡みつく。甘い電撃が脳髄を痺れさせる。
「さとしぃ……」ひかりが物欲しそうに口を開いた。
 悟史は求めに応じてその唇を奪い取った。互いに舌を捕まえ合い、互いの咥内を貪り合う。歯列をくすぐり、唾液を絡め取る。愛情をぶつけ合うような激しいキス。
 ガツンガツンと子宮口を突き上げる。唇の端からひかりの荒い吐息が漏れる。女の本能からか、膣内全てが精を求めるようにいよいよ激しく蠢き始める。ひかりの喘ぎ声もどんどん大きく、切なげになっていく。
「おっきいの、くるっ!……あんっ!あんっ!……あぁっ!……いっしょに………イク!」
「くっ……!」
 悟史はタイミングを合わせ、ひかりの一番気持ちいい最奥に叩き込んだ。
 彼女の身体がびくん、びくんと痙攣し、やがて硬直した。悟史の背中に、血が出るほど強く爪が刺さる。一際大きく、深い絶頂の中、肉棒を搾り尽くすかのように膣内が収縮し、悟史もゴムの中に欲望を吐き出した。はち切れそうな程の、濁流のような射精だった。

「さとし……だいすき……」ひかりの唇が悟史の唇を塞いだ。お互いの舌先が絡み合い、唾液と、いたわりを与え合った。悟史はひかりの頭を優しく撫でた。
 しばらくの間、ふたりは抱き合ったまま唇を重ねていた。よく賢者タイムになると女を鬱陶しく感じるなんて話をきくが、悟史はセックスの後の余韻が嫌いではない。
 首を伸ばして、ひかりの髪の匂いで肺を満たす。悟史は女の甘い匂いと、汗臭が混じり合った香りが好きだ。彼は一般的な感覚だと考えているが、少しフェチズムが入っているのかもしれないとも思っている。

 そうして寛いでいると、悟史のちんちんが膣圧に負け、にゅるんと膣内から排出された。

 悟史はふぅっ、と一息し、立ち上がって身体を伸ばした。そして、精液の溜まったサガミを洗面所へ持って行った。ゴムに水を満たして、穴が空いていなかったことを確認する。この行為は、どれだけ疲れていても昔から欠かさず行なってきた。
絶対に、何があろうと避妊する、というのは二人の間で話し合った結果だ。当時の悟史にとっては不服だったが。
 とはいえ、未だにその決めを守る意味があるかと訊かれると正直微妙だ。ことこの段階に至ってまで避妊具を使うのは、以前とは逆に、彼の気持ちの問題だった。

悟史は確認が済むと、しなしなになった風船を適当に洗ってゴミ箱へ捨てた。そして、ついでに息子も流水でさっと洗う。
そうした後で、ふとひかりの様子を見た。彼女は既に、すぅすぅと寝息を立てていた。この娘は昔から、電池が切れた瞬間に意識を手放す。悟史は苦笑すると、その安らかな寝顔に、そっと口付けをした。

 喉が渇いたのでアサヒを片手に、窓から空を眺めてみた。二月十三日の寒空は凍てつく程に澄み切っている。
 もし、ふたりでコンビニにでも出掛けたならば、道すがら満天の星空を見ることができただろう。白い息を吐きながらはしゃぐひかりが目に浮かぶ。もちろん既に眠ってしまった彼女を起こすつもりは無いが。妄想を打ち消すと、連想が横滑りする。

 お空のお星さま。暗闇に放たれた、悲しい程綺麗なひかりの粒。命の灯火。

 どれ程そうしていたのか、悟史が気がついた頃には、時刻は四時になろうかという頃だった。夜と朝のあいだの時間は、悟史を無性に焦らせる。

「このままずっと、一緒にいられたらよかったのに」
 もはや変えることのできない結末だとわかっていても、悟史はその運命を恨まざるを得なかった。

       

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Neetsha