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★新都社作品感想2018★
2017年11月28日「真・アイスペクター」

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2017年11月27日更新作品から



「真・アイスペクター」http://ispecter.web.fc2.com/



 PETOKA先生作品。
 当初、雪女のレイが西部劇みたいな舞台でゴールドラッシュで黄金を求めて冒険する話という感じで始まっていた。それがいつしかどんどん色んな怪人が出てきてバトル漫画色が濃くなってきた。
 作画の方は凄く、迫力もあるし、良く動きまくる。アニメ化したらとても見応えのあるものになりそうだ。ペンギンとフランケンを合体させたようなマスコットキャラのフランペンも可愛いくてキャッチーだし、能力バトルの方も良く考えられており、独自のファンタジー世界も良く練られて構築されている。全体的に良くまとまっていて、物凄くちゃんとした漫画だと感じた。
 タイトルに真がついているが、旧の方は始まった当初の第一話から少しだけ読んだぐらいで特に連載は追っていなかった。何となく主人公のキャラが好きになれなかったし、最初の方のストーリーで惹きつけられるものがなかった。
 真になってどこが変わったかと言えば、一番の違いはやはり絵の方で、進化が凄まじいことになっている。ただ、残念ながらストーリーの方は旧作と変わらず惹きつけられるものはない。
 まずキャラクターの行動に対して余り感情移入できない。怪人側ではレイやフラムとリバぐらいしかキャラクターの名前は覚えられなかった。あと狼男の怪人とかいたが、その四人が何でつるむようになっていて、何で戦っていたのかエコボーグ編を読み終わってもよく分からなかった。
 今やっているニョッポン編も彼らがどこの組織に属していて、何で戦っているのかが良く分からない。ニョッポン編は特に様々な組織が入り乱れて戦っているので、特に訳が分からなかった。
 比べると酷だと思うが、刀遊記・最終章も同じように色んな組織や思惑を持った個人が入り乱れて戦っているが、殆どモブのような脇役の一人に至るまでパッと見ただけで名前が出てくるし覚えているのに、本作とのこの違いは何なんだろうと思う。
 キャラデザに結構特徴はあると思うのだが、なぜだかどのキャラクターも同じ性格・同じ顔をしているように見えてしまう。ギャグ顔というか凄んだ顔をする怪人が多いが、普段から凄みすぎていて怖く感じないし、キャラクターの見分けを更につけにくくさせてしまっている。特に牛女の怪人と炎で戦う女の子が顔も似てて見分けがつかない。この二人は一緒に出てきたので双子かと思っていた。
 怪人側より敵側の方がキャラが立っていたように思う。エコボーグ編のリッチーとニョッポン編のカーネルはとても良いキャラしているので思わず頑張れと言いたくなってしまった。それに、彼らがそんなに危険視されるような悪党には思えない。カーネルの方はフラムの幼馴染を洗脳したり、侵略戦争を大々的に仕掛けようとしているようなので悪いとは思うが、スローターと呼ばれ兵器扱いされる怪人たちの方が余程物騒なので、パワーバランス的に人間側が力を持とうとするのも仕方ないのでは?と感じてしまった。ガンダムで例えれば宇宙人のようになったスペースノイドを危険視するティターンズの地球人みたいな感じで。人間である私はカーネルに勝ってほしいと願っている。というぐらい、鳥のおじさんぐらいしか怪人側で人間の味方で人格者と思えるような人物が出てこない。
 ただ、最近はキャラクターの行動する理由も明らかになってきているように思うので、良くなってきていると思う。特にレイの過去編についてはもっとずっと初期にやっておいてほしかった。あの過去編を見た後でなら、もっとレイを応援しやすくなったと思う。でも見ないままだったので、「何だこいつ、本当に主人公なのか…」と感じてしまう。黄金を求めているのが第一のはずだったのに、たんこぶつけられたとかいうくだらない恨みを晴らす方を優先したりしているし。王道少年漫画から少し外すことを目指したのかとは思うが、ちょっとレイはヘイトを集めすぎだし、小さい。やってることも全然応援できない。邪道主人公なら邪道主人公なりに、そのやっている悪辣な行為も痛快で徹底的に容赦のないものにしても良かったかと思う。悪で悪を討つというか、それこそウシジマくんばりに。一番最新の更新ではそんな感じにキングオブクズ的になっているので、ちょっと良いのではないかと思った。
 ただ、肝心のバトルも盛り上げるのは上手いと思うが、決着の付け方がいつも何らかの横やりが入って中途半端に終わり、尻すぼみではないかと。今回も空からゴリラが降ってきて終わったらいよいよ変な笑いが出てきそうだ。
 でもまぁ、そういうノリを楽しむ漫画なのかもしれない。多分、私と笑いのツボが違うんだと思う。ちょっと厳しい感想になってしまったが申し訳ない。





以上です。

       

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