まとめて読む

「カブト虫の幼虫をあげるからセックスしようよ」






俺はタダシ!正しい志とかいてタダシだ。


今まさに、ラブ&ピースに等価交換でセックスの交渉をしているところだ。




俺の趣味は幼虫集め!

秋冬になると土の中で眠るカブト虫の幼虫を掘り起こしては
家に持ち帰って鑑賞している。




そんな俺が今まさに大好きな女の子にセックス交渉をもちかけている。


「あの!すいません!カブト虫の幼虫あげるんでセックスしませんか?」



相手の女の子は同じ専門学校に通うマドカちゃんだ。



マドカちゃんはいつも俺にやさしいので


カブト虫の幼虫をあげたらセックスしてくれるんじゃないかと思った。



しかし


マドカちゃんからの答えは意外なものだった。


「セックスってなに?」




がびーーーん



ショックだ、まさかマドカちゃんがここまであほだったなんて!


俺はどうしたらいいのかさっぱり分からなくなってその場に崩れ落ちた。





「ま、まどかちゃん…セックスを知らないのかいッ!?」



「なに?それ」





がびーーーーん



再度ショックだ。どう説明していいのかわからない。



「うーん…じゃあとりあえず昆虫とりにいかない?」


「うん!行こう~~!」



気を取り直して俺はマドカちゃんと昆虫を捕りに行くことにした。


いつもやっている昆虫捕りに一緒に行くことで


心が落ち着いて、何かいい案が浮かぶかもしれないからだ。






<公園>



「ほら、土掘るとけっこうカブト虫の幼虫がいるんだよ」



「うわ~海老みたい」




俺はマドカちゃんに大きなカブト虫の幼虫を差し出した。





「この幼虫あげるから…セックスしようよ」


「セックスってなに?」




う…やはりダメダ。フィールドやシチュエーションを変えても


現実が変わらない!!







そもそも何でおれは


カブト虫の幼虫を渡してセックスをしたかったんだろう。



何故…等価交換なのだと感じたのだろう


「俺…カブト虫の幼虫が大好きなんだ」



「いいね~カッコいいよ」




「それで…このカブト虫の幼虫を君にあげることで君が欲しいんだ

つまりカブト虫の幼虫と同じくらいに君が好きなんだ!!」




「うわっ!そりゃ凄い!?」




「好きだからセックスしよう!」



「セックスってなに?」



くっ……




どうしたらいいんだ。




道行く知らないおじさん「あぁん?セックスってのはアレだ
ち●ぽをま●こにハメることだぁ」





道行く知らないおじさんが

いきなり俺らの会話に割り込んできた。





「え?それなら私たち普段やってるじゃない。ね?」







「あ…え?」




セックスって普段、マドカちゃんと俺がやってるあれなの?




え?



「知らなかった…」



「なんだと思ってたの~?」



「いや…なにかまでは知らなかった。
ただ…セックスをしたほうがいいという観念だけがあったんだ」






そう、それが何かは分らなかった。



カブト虫のことしかほとんど知らずに成人した俺は



正直 何かわからずとも何でもやってみたい時期に差し掛かっていた。




「じゃカブト虫の幼虫もうちょっと捕まえたらかえってセックスしよ~!」



「そうしよう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」







happyエンド






sage