あの…………ごめん……26分までしか見れんかった。

とりあえず上映時間26分時点までのレビューをする。

前回までのあらすじ

飛鳥を庇い、半殺しにされた不動明の前に飛鳥が現れる……

では、一つ一つ列挙していこう。


①飛鳥が不動明に「誰にやられた」と問い詰めるシーンの不良3人(以下バカトリオ)のリアクション

・・・えーっと なぁ まず バカトリオ。
おまえらアホやろ。 本人 目の前におるのに露骨にビビりすぎやねん。
なんやねん、机と椅子 2人の方に向けて……バレるっちゅうねん。アホ。
おまえら  アレやろ……ワザとやってるやろ?自殺志願者やな、ウン。
ビビるのは分かるけど、せめて黙って出て行くとかー 震えて顔を合わせないとかー 上手いことやり過ごせよ!!
おまえら 飛鳥強すぎてボコれへんから八つ当たりで不動ボコるとかイチイチ回りくどいことだけは
一丁前に考えられる脳みそあんのに 何でこんなん分からへんねん アホ。

・・・まあでも、目の前で鉛筆ペキっとへし折るパフォーマンス見せられて
そこまで頭が回らないほどビビッてしまったと考えれば自然か。

まあ、ここで不動明が「もうやらへんって約束したよな」って諌めるから
いいんやけど。

そこで飛鳥「そうだな、どの道大した問題じゃなくなる」

ウン、それで?
次はどんなセリフが飛び出すのかな……
ここで俺は「は?」と面食らった。


②飛鳥「俺の親父が死んだ」と打ち明けるシーン

おまえなー・・・・・いきなりそんなん言われて 儂ら どーしたらええねん。
映画始まって1秒も出てきてへんキャラ死んだんを さもドヤ顔で言われてもやな・・・
観客置いてきぼりやないか 完全に。
普通ここで観客とシンクロさせなアカンやろー
「え!? マジであの人が?」みたいな。
一瞬 訳わからんすぎて 牧村のパパ(宇崎)死んだんか思たわ。
親父ネタ出したいんなら、最初から出しとけよー いきなり豪速球打ってくんのやめてくれよ・・・ホンマに。

③スポーツカーで親父の別荘に行く
おいおい あのバカトリオ懲らしめへんのかよ。
さっきまでの怒りはどこ行ったんだ おまえら。

ここまでのシークエンス 何の意味があったんや?
不動明が虐められて そのカタルシスを飛鳥了が晴らす前フリやと思ってたら・・・何ンッにもあらへん。
けッきょく モヤモヤしただけや。


……あー……もしかして まさかビビらせたのがリベンジだったの?

片方は虐めたらハサミで指ちょん切って……
もう片方 虐めたらビビらせるだけって・・・

どんだけ温度差あんねん……!!
方や天国 方や地獄か……くじ引きやないんやから 
リベンジ方法ぐらいハッキリしとこうや。



④VRみたいな奴で親父さんの話を聞く。

おそらく このシークエンス デビルマンだったら一番ワクワクするシーンじゃなきゃダメだろ ここ。
話の順番を間違えたせいで バカトリオへのリベンジが気になりすぎる。
そればかりがチラチラしすぎて全くワクワクしない。

まあ、それは置いといて親父さんの話題や。

どうやら南極の5億年前の地層から未知のエネルギーを採掘したと。
ところが、エネルギーではなくデーモンを解き放ってしまったらしい。
お父さんの雇っていた研究員たち何千人がデーモンに合体されたらしい。
ここら辺の研究員が変異するのはまあ、よしとしよう。

どうでもいいけどお父さん。

「私のように…」で顔を近づけるのやめてください。


⑤親父さんの別荘でデーモン化した親父さんを発見するシークエンス



扉を開けた時のデーモン化した親父さんの姿はかんなり凄かった。本田博太郎の演技も素晴らしい。
肉の壁的な造形もホント素晴らしい……
おお、これがデーモンかって感じがする。

あのさ……質問なんやけどさ。
なんでいきなり豪速球投げてくんの?

こういうのって、もっとじわじわとホラーを掻き立てなアカンやろ
せっかくデーモンっていう魅力的なクリーチャー出てくるんやから
ちゃんとお膳立てせなアカンやろ。

エイリアン2でリプリーがニュートを助けに行く時にさー
エイリアン・クイーンに出くわすのあるやん?
エイリアンの巣みたいにして いたるところがネチョネチョしてて……
生物っぽいのが至るところにへばりついてる廊下を歩いて行って
玄関のホールみたいなところに出て天井を見上げると
デーモン化した親父さんがこちらを見下ろしてるみたいな。

こういうじわじわした演出があって
ようやく魅力的なクリーチャーが映えるのに……なんやねん。

なーんにも無い殺風景な廊下歩いてきて 扉開けてバーンって! 


……いきなり豪速球投げてこられても、
心の準備できてへんがな。





⑥親父さんの別荘で変わり果てた親父さんを発見するシーンでの
不動明のリアクション。

ふぅう~……一言だけ言わせてくれ。
伊崎……おまえやる気ないやろ。

「ウワァァァ ウワァァア」

「ナンダヨ コレナンダヨ」

……おまえの演技がコレナンダヨやわ。

アカン、もう演技については言いだしたらキリないわ。
もうなるべく無視しよ。

⑦衝撃の事実が判明! 飛鳥がデーモンに合体されてしまう!

飛鳥は不動明に殺して欲しいと懇願する。
まあ、ここらへんのやりとりはええわ。
飛鳥がデーモンとしてよりも人間の尊厳を選ぶってのはいい。

くそしょぼい殺陣はどうにかならんのかってのもこの際 諦めるわ。

⑧不動明がデーモンに合体されてしまう。

ここらへんのグラフィックはええわ。
うん、ここだけな。

「勇者アモンが…復活した!!」
突如 現れる肉の壁のモンスター。
で、この肉の壁っぽいモンスター……おまえホンマにだれ?
多分、親父さんの肉片から出来たデーモンだと思うが、
一瞬「いや おまえマジで誰やねん」って思った。
もうちょっと肉の壁から出て行くプロセスを出してくれよ。

常に豪速球ばっか。この映画。

……まあ、ええわ。次。
どうやら不動明が合体したデーモンはアモンっていう名前らしい。
多分な。


肉壁デーモン戦……ようやくここでバトルか。
待ちくたびれたぞ。全く。

アモンに取り込まれ、変身していく不動明。
ここのグラフィックは本当にかっこいい。

「滅びよ、デーモン」のセリフも
ボイスチェンジャーがかけられてるお陰か結構自然に聞こえる。
もし、いつもの棒読みで言われたら

「お前が滅びよ、デビルマン」って言いそうになってたところだ。


⑨気が付くと飛鳥がデーモンになってた

戦いが終わり、突如飛鳥に声をかけられる不動明。
飛鳥の方を向くと、鳥型のデーモンになってる飛鳥を見た不動明が一言。

「了、おまえ綺麗だな。」

……おまえ 喧嘩売ってるやろ。
あんなにデーモン化するの嫌がっていた飛鳥が
とうとうデーモンになってしまったってシーンだろ。
普通、「飛鳥……!おまえ……その姿!」とかぐらいは言ってやれよ。
リアル寄りにするなら「おまえ……!」とかな。

その後、デーモン化した自分の手のひらを見つめて一言。
ここら辺のセリフ、すんごいおかしいからよく聴いておこう。

「嗚呼…俺が殺したんだよな」

うん……?なんかおかしいな。
まあ、ええわ。

その後、水面を見て自分がデーモンになったことに気づいた
不動明が放った一言。

「ああ、俺デーモンにナッチャッタヨ」

……言われんでもわかるわ、アホ
めっっちゃ腹立ってきた。 いい加減 このイチイチ説明台詞入れるの
どうにかならんのか。

ここのセリフ、リアリティの欠片もない。

まず、最初にデーモン化した自分の手のひらを見つめるシーンで
最初に出てくるセリフは

「な……なんだよ……コレ」が妥当だ。

リアルよりにするなら

「え……なに?」

だろ。

人間だった筈の自分の身体がなんか変な形状してたら
言葉も出てこない筈。その緊張感とか緊迫感のかけらが一切無い。

次に水面を見て デーモン化した顔を見て
出てくるセリフは

「っ……そんな!」が妥当。

リアル寄りにするなら

「ぁ……っ……」

「おっ……俺……!」

だろ。

口を抑えるなり、エヴァのシンジ君みたいに頭を抱えるのもいい。
なんでもかんでも、言葉にすれば話が進むと思っていると大間違いだ。


っていうか、一番の疑問を叫びたい。

なんでデーモン化したってのに何でこんなに絶望感がないんじゃあああああああああ!!!!

飛鳥、おまえ さっきまであれほど「デーモンになっちまった!殺してくれ」って
懇願してたの アレ嘘か!!!!

デーモンになってしまうってことは恐ろしいことって
あれほど身を持って前フリしてたのに……
なんで全然リアクションに絶望感がないの?



ほいで、次に飛鳥が不動明に言ったのが次のセリフや。
「違うよ、人間の心を持ったデーモンだよ」とか悟ったようなこと言い出す……

おまえ、さっきまで「デーモンになりたくない」言うてたんちゃうんかあああぁぁああああ!!

しまいに挙句の果てに出た言葉が

「ハッピーバースデー デビルマン!!」

じゃかましゃぁぁああああああああああああああああああああああああ!!
ゴートゥーヘル デビルマァァぁアーーーーーン!!

お前ら どんだけ切り替え早いんじゃボケぇぇえええーーーーー!!


⑩バイクをプレゼントしてくれる牧村家

その後、自分の住んでる牧村家の自室で
不動明は目を覚ます。なんと誕生日プレゼントにバイクを買ってもらった模様。
作中で和やかなシークエンスだ。
宇崎演じる親父さんに……阿木さん演じるお母さんに……
酒井さん演じる…美樹……頼むから 出っ歯だけはやめろ。

⑪バカトリオとの喧嘩シーン

ついに出てきましたあのバカトリオ……ようやくかよ。
ここまで引っ張るのかよ。
ってか、「強すぎて手が出せなかった」筈の飛鳥 襲ってもうてるやん。
分かったわおまえら、アホやな。うん、そうやわ。

「ホント、幼稚ダナ おまえら」と飛鳥。

もうこの映画が幼稚やわ。

でも、アホな割にコイツら無駄に殺陣シーンにキレッキレやねん。
どういうことやねん。コレ!!
デーモン化してる不動明がキレあるんやったら分かるわい。
このバカトリオの技 なんやねんコレ。
足払いに、巴投げ、中段蹴り……!!
なんで明より技キレッキレやねん。
せっかく、明がデーモン化したっていうのを観客に見せつける
見せ場なのに ただ飛び跳ねてるだけって。
飛び跳ねるだけやったら、マリオブラザーズ呼んで来い。


⑫喧嘩シーン後の牧村の一言

「かっこいい 明くん」

あー 分かった。この女もアホやわ。
前半、飛鳥のことDISってたのも、苛められてる子にドギツイ言葉かけるのも
アホやからや。不動明が常人じゃないジャンプしてるの見て
「どうしたの? 明くん!!」って言葉が出てこーへん時点で、そうやわ。

おそらく、この脚本家は牧村を暴力好きな女ってことにしたいんやな。
きっとそうやわ。ウン。

エッグい女子のイジメのシーンで気が強いだけの我が儘女。
暴力には暴力で対抗しろって身を持って体現した暴力女。

なるほど!!

暴力ヒロインっていう属性なのか。
あれか、よく昔のラノベとかで出てきた暴力ヒロイン。

なかなか、これは新しいキャラを開発したな!!
なるほど、合点がいったわ。
ウン、もう次行こう。

⑬指切られた奴、不動明と仲が良いことが判明。

意外性を出すためにも、まあここはええわ。
自分が虐めていた不動明が飛鳥に指を切り落とされた時に
助けてくれたことを感謝する……ここはええわ。
「飛鳥には気をつけろよ」っていうシーンもなかなか。
ここだけがデビルマンの映画で面白いシーン。
デビルマンやデーモンが出てきてるシーンが
くそ面白くないのは致命的すぎるけどな。


⑭シレーヌのシーン

融合したアモンの闘争心に飲まれそうになっている不動明。
敵が欲しいと燻っている彼の許にシレーヌ登場。
月をバックに現れるシーンは結構美しい。

「お前が私を呼んだ」とか電波なセリフを吐き、
明の前に颯爽と登場。

……正直な感想。なんか飛鳥とデザインかぶってる奴出てきたぞ……としか思えなかった。
原作のファンの人からしたら、おお?となるのかもしれんけど、
羽のイメージしか目に付かず、正直この時点で飛鳥に似てるなーってしか印象沸かない。
なんかイマイチ迫力ないな。まあ、でもさっきの月をバックに現れたシーンはなかなか
だったからコレも良しとしよう。


「お前は誰だ?」と問いかける不動明の手を取り、
シレーヌは「お前が生まれた場所に行けば思い出す」と言い、
明がデーモンになった別荘へと連行される。


どうやら不動明に合体したアモンに話があるようだ。
しかしながら、明は「自分はアモンではない」と言い、シレーヌは明を排除することを決意。

「おまえはやっぱり人間か……滅びよ!」
どうやらこのシレーヌ……人間嫌いらしい。
まあ、ここら辺のダイアログはまあ何というか冨永愛の演技力もあって
そこそこ見れるレベルではある。(あくまでも伊崎の演技と比べてだが……)
でも、正直言って10億もかけた映画のダイアログとはとても
思えないレベルの幼稚なダイアログだ。せっかくの他のデーモンとの遭遇シーンなんだから
もっとキリキリと胃を締め付けてくるような緊迫感を出して欲しい。

それに対して不動明。

「滅ビルノハオマエダ デーモン!!」

そっくりそのまま返したるわ、そのセリフ。
どうしてここまで棒読みになれるのか本当に疑問だ。


⑮シレーヌ戦

ここの戦闘シーンは結構迫力があって良かった。⑬でデーモンが出てきてるシーンが
クソ面白くないと言ったけど、ここは見ごたえがあったので訂正させてもらう。
そうだ、この映画はあくまでも戦闘シーンを魅せるためだけの映画であって
ストーリーはスッカスカでもいいってことね。

で、負けるというね。

まあ、どうやらデーモンと合体したから弱体化したっていうらしいけど。
まあ、それでいいんじゃない?

以上だ。

結構、ここまで進めてある程度 見れるレベルのシーンが増えてきたが、如何せん細かいところが目につく。

なにより映画として致命的なのが、この映画の最大の見所である筈の「デーモン」が出てきたというのに
全く絶望的な恐怖や、胃をキリキリと締め付けてくるような、
心臓を鷲掴みにしてくるような緊迫感が微塵も感じられない点だ。

何というか、飛鳥にしてもシレーヌにしてもそうだが美しいという点にポイントを置きすぎて
デーモンのクリーチャーさ、モンスターっぽさ、異形感を出せていない気がする。
原作者である永井豪先生のデーモンのデザインを画像検索で見てみたが、
異形感やクリーチャーさを表現しつくしたデザインのデーモンが非常に多い。
もう見るだけで、絶望が内臓を掴んでくるような迫力がある。
もし、デビルマンを原作にして映画を作るのなら、こういう原作準拠のデーモンを出したりして
少しでも作品の雰囲気を壊さないようにして欲しい。

もしも、映画なりのオリジナティを出すなら
クリーチャーの原案者のコンセプトをしっかりと下敷きにしたオリジナルクリーチャーを作って欲しい。

エイリアン2のエイリアン・クイーンやプレトリアンが非常に良い見本だ。
これらのキャラデザインに1でエイリアンのデザインを担当した原案者のH.R.ギーガは全く関わっていない。
デザインはスタン・ウィンストンであるが、原案者であるギーガがデザインしたエイリアンの
コンセプトをしっかりと踏襲し、素晴らしいオリジナル・エイリアンを作り上げた。

この映画は原案者である永井豪のコンセプトを理解しているようにも全く思えない。
もう少し進めば そういうデーモンが出てくるのかもしれないが。

とりあえず、今日はここまでとする。