1月3日/暴力的に、整合性も取り留めもなく
目の前で紳士が崖に向かって走り、そのまま落ちていく。ニュースにはならない。
そんな事のあった日、会ったこともない知り合いが2人を殺してもう1人殺そうとしている。それを止めるべく、私は街を駆け巡り彼を探す。
警察は街中にごった返している。行き交う人全てが警察官だ。
しかし、話しかけても本日は非番だと言われるだけ。
夜の公園では遊具が誰の手も借りず動き始める。誰かが悲鳴を上げている。
きっと、私は間に合わなかったのだろう。
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