3月1日/地下道の情景
細く湿った地下道を歩いていると、ギター弾きが道の真中を占領している。
私は顔の分からない知り合いと二人で歩いていて、ギター弾きに話しかける。
彼はでたらめなコードでよくわからない曲を弾き語る。
壁にはギターが数本立て掛けてあったので、私もギターを弾くことにする。
そのうちに、形の不確かな女子高生がギターを教えてくれとせがんできた。
文芸新都 |