3月13日/探しものを探して

車の後部座席に揺られながら。
誰かが、一度訪ねたことのある知り合いの家に送ってくれる。
坂道の途中で、ここがその近辺だから停めてくれ、といった旨のことを私は伝える。
ただ、あたりを駆け回っても家は見つからない。
車に乗った人が、数軒違う場所を探しているよ、と教えてくれる。
教えられた方向に向かって走るけれども、次第に風景が霧に包まれたように消え始める。