Neetel Inside 文芸新都
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5月26日/泥舟が溶けるまで

和風の大庭園に誰かと一緒に。
庭といっても、そのほとんどは池になっているらしい。
筏を使って池の中央にある島へ行こうとすると、だんだんと沈み始める。
立つ位置を変えながら沈まないように努力するけれども
すでにくるぶしから太ももへ、そして腰まで水に浸かっている。
池の深さはわからない。「誰か」は助けてくれない。
そして、私はたぶん、泳げない。

       

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Neetsha