Neetel Inside 文芸新都
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意志と表象としての世界
2018年4月

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4月6日/どこどこまでもキックボード

家の近所をキックボードでうろうろ。
気づいたら、見知らぬ遥か彼方の街でうろうろ。
一軒家に入ると家主は非常に歓迎してくれる。
大豪邸で、アメリカのスターの家ってこんな風なのかな、といった具合。
しばらくして家を出、またキックボードで周辺を滑走。
右足で蹴ってばかりなので左足で蹴ったりと、理性を働かせる。
どれくらい漕いだのかわからないけれども、次第に見覚えのある風景。私の住んでいるあたりだ、と思った辺りから風景が溶け始める。

     

4月13日/タブレット四苦八苦

タブレットを使っていると、保護フィルムが触るたびに伸び縮みして操作ができない。
セロテープで補修したり一度剥がして貼り直したりするも効果なし。
諦めて放り投げると、首が痛くなり床に寝転がり運動をする。
そのうちに手も痛くなり、包帯でぐるぐる巻きにする。
もう一度タブレットに触るけれども、今度は包帯のせいで一切操作ができない。

     

4月19日/まとまりの無いつながり

ホームセンターで時計を探していると、その2階で習い事をする用事があったのを思い出す。
仕方なくバスに乗ると、停車駅がわからなくなって迷ってしまう。
気づくと私はスーツの下を脱いでいる。
適当な駅で降りて、タバコ屋さんへ野菜を買いに行く。
そこでカツ丼を注文するとカツが切られていなかったので、ステーキのようにフォークとナイフで切り分けて、丼に乗せる。
私が頼んだのは、海鮮丼だったようだ。

     

4月23日/水没タブレット

ゆったりとお風呂に浸かりながらタブレットで情報を得るのはとても有意義な時間。
そんな事を考えながら片手で操作していると湯の中に落としてしまう。
1度目は端っこの部分だけ。
2度目は半分。
3度目で完全に水没。
ひっくり返したり振ったりすると中から驚くほど大量の水が出てくる。
なんとか直そうと悪戦苦闘していると、精神病院に入院しているはずの友人が訪ねてきて「楽しそうな事をやっているね」と笑う。
「全然楽しくないよ、代わりにやってもいいよ」と私が言うと、「きっと、もう一度水に入れたら楽しくなるよ」なんて返答。

     

4月29日/なぜかなぜか

見知らぬ高校で何故か空手の授業。
教室で眠っていると朝の5時、汚れた黒板に明日は来られない旨を書く。
字が上手く書けず黒板と格闘していると生徒が集まり始める。
何となく、羞恥心を感じて逃げるように立ち去る。
学校から出て地下街を歩いているうちに料亭に着く。
食事をして店を出ると大型デパートの中。
地下街に入ろうとエレベーターに乗ると、270階まで上がっていった。

     

4月30日/こんがりとした混沌、天気は晴れ

家族と旅行、小型セスナで超低空を飛んで孤島へ。親戚が住んでいるということだ。
その日のうちに水不足など、いくつかの問題を解決していく。
家に帰るとパリの街中にあるようなマンションで、色んな人が住んでいた。
そして誰かが6階に上がるたびに怪奇現象が起こる。
住人はどんどん不審な死を遂げて、いつのまにか無事に戻ってくる。
正体を探ったところ、蟲が人に成り代わっているらしい。
ここに居ては大変だ、と逃げると1階は巨大なお土産店。
見つからないように街路に飛び出して、海辺の洞窟に住むことにする。
しばらくすると政府組織の人間が現れたので、ヒトデとカレイを足して割ったような謎の魚を捌いて提供する。身は海ブドウのようだった。

       

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