Neetel Inside 文芸新都
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意志と表象としての世界
2018年11月

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11月28日/飛び飛び、あるいは現実的に

デフォルメされた、かわいらしい外観の海賊船の中。
私は海賊たちに見つからないよう、天井の穴から穴へと移動している。
途中見つけた鏡へ飛び込むと、そこは見知った知らない街。
歩いていると、途中で足がもつれ立てなくなってしまう。
仕方なく転がって動きまわり、地下鉄に乗りこむ。
気づくと、誰かの部屋でお寿司を注文している。
ただ、何度お品書きを読んでも商品名がわからない。
何十分かけても一言も発せず、気まずさが飛び散る。

     

11月30日/道を歩く恥ずかしさ

目を開けるとベッドの上。それは当然なのだけれど、なんだか不思議に感じられる。
とりあえず髪を結おうと、髪の毛自身でくるりと結ぶことにする。
すんなり結べて、こんなに伸びていたかしら、なんて思うけれども違和感は無い。
いつの間にか飲食店街を歩いている。テラスでは食事をしている人がちらほら。
私は何故か背を丸め、コートの襟で顔を隠し、彼らと彼女らから見られないようにしている。
すると、古い友人と思しき人が食事をしていた。
見られてはいけないので、さらに足早に立ち去る。
何を恥じていたのかはわからない。

       

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