接客よけりゃ8割OK:ふたばさん

その9


前回のサヤカさんで格別なサービスを受けたこともあり、しばらくは彼女に入ろうかな、と考えていたが、結局行かず仕舞いで3ヶ月近く。

この日は唐突にソープに行きたくなった。
というのも、年末に時間が取れるか微妙な仕事とプライベートのスケジュールだったのだ。
なんとなく、この日を逃すとずっと行けない、という感覚に囚われてしまい、夕方にも関わらず、取り合えずお店に行ってみることにした。

ただ、今回は事前リサーチはほぼ無し。
サヤカさんも当日で入れるわけも無く、E店にもチェックしている嬢が出勤しているわけでもない。

しょうがない、今日はR店に行って見よう。
早速車を走らせ店近くのコインパーキングに車を止めた。

予約無しでソープ店に行くとき、3つのハードルがある。

1つは車をコインパーキングに止めるとき。
この前に止めれば、ドライブしただけとなる。

2つ目は店に入るとき。
私はよく店の前を2、3回素通りしてしまう。

そして3つ目は嬢を決めるとき。

3つ目に関しては、よほどでないかぎり選んでしまうのが悲しいところだが。


さて、今回もコインパーキングに車を止めるまでに街中をぐるぐる回り、店の前を何回か素通りした後、R店に入った。

「いらっしゃいませ、ご予約はありますか?」

声をかけてきた店員は初めて見る男性二人だった。
この業界、嬢の在籍期間もさることながら、男性の方も入れ替わりが激しい。しかも、入れ替わり後でも年配の方も多い。


予約が無いことを告げ、フロントに置いてある写真を見せてもらった。
なんとなく、本当にぼんやりとした記憶にある、無難な嬢のレポを頼りに、ふたばさんという女性を選ぶことにした。そして案の定の1時間30分待ち。
このとき、店員の「○○ちゃんはすぐ入れますし、性格もいいですよ~」の言葉は営業の為だったと信じたい。


待合室の座席の配置もがらりと変わっており、今まであった各テーブルのテレビも無く、嬢のプロモーションビデオも流していなかった。
ネットの掲示板では聞いていたが、このR店、出稼ぎ専門店と化していた。
短期間のみの在籍となる為、店のウェブページの宣材写真も最低限の枚数、当然動画も無し。その割に在籍をいつまでも残している為、出勤情報では殆どの嬢が休み表記。
そのときの新人と私が入ったアイさん、アンリさん、ミイさん他数名の在籍の長い嬢だけが、コンスタントに出勤しているような状況だ。


長い待ち時間を耐え、ようやく番号を呼ばれる。
廊下に出ると、そこにはふたばさんが。

「こんばんは」

それだけ言うと、ふたばさんは私を奥に連れて行く素振りも無く、振り返って奥に進んでいった。その後を私も続く。
見た目はちょっとケバ目だが若そうな印象。顔は悪くは無いのだが、疲れているのか暗い表情。
服を着たままのスタイルを見るも、特筆すべき点は無い。
確かFカップとプロフィールに書いてあったかと思うが、それほどのボリューム感も無く、ウエストもだらしない感じだった。
何より、その接客態度が酷い。笑顔も無く、視線を合わせることも無い。
この時点で、ハズレを引いたと後悔し始める私だった。


部屋についても特に何も言ってこない。
こちらへどうぞ、と言ってベッドに座らせるなり、上着を預かりなりすると思うのだが。
しょうがないので、「今日は寒いですね」なんて言ってみるも、「そうなんだ、ずっと部屋にいたからわかんない」と本当にそっけない。

なんだかよく分からないので、とりあえず服を脱ぎ始める私。
それを見て、ふたばさんも服を脱ぎ始めた。
お互い裸になったところで、風呂場へ行く。これも特に声をかけられるわけでもない。
服を脱いだスタイルは、一言で言うとだらしない身体。
胸が大きいかと言われればそんなことも無いし、ウエストはくびれも無い。

大して密着して身体を洗うわけでもなく、洗い終わってやっと「お風呂どうぞ」の言葉。湯船に使っていると「歯磨きとうがいお願いします」と渡される歯ブラシとうがい薬。
手早く済ませると、嬢が湯船に入ってくるが、やはり会話無し。
私から話を振っても、会話は続かない。
「そろそろベッド行こうか」
とだけ言われ、湯船から上がり、タオルを渡される。
ここも最低限身体を拭くくらいの接客は通常あるのだが、やはり、無い。
(今回はやたらとないない書いている気がする)

ベッドに行くと、「横になって下さい」と言われ、乳首から順に攻められる。
フェラをされるも半立ちくらいにしからない。
が、イきそうになるのが早漏なのだ。いや、もはや私は早漏を超えた何かなのかもしれない。
一度ストップしてもらうと、「じゃあ攻める?」と聞かれ、私から攻め始める。

色々するも、申し訳程度の喘ぎ声。
クンニをしたが、どうやら下付きのよう。ルルさんを思い出す。
半立ちの一物からは、残念ながら若干イってしまったようで、先走りで精液が垂れており、敷いていたバスタオルにしみができていた。

攻めるのも飽きたので、そろそろ入れようかということで、ゴムをつけてもらおうとするも、本当に勃っていない私の一物。
フェラをしてもらうも、やはりイきそうになり、とめてもらったが、間に合わず。
「全然勃ってないのに」
と呆れたように言いながら、ティッシュで処理をするふたばさん。
それは貴女の接客態度が問題なんです、とは言えず、
「いやぁ、こんなのは初めてですよ」
とだけ言った私であった。

残り時間はそこそこあったが、もう1回という時間でも無いし、そもそもそういう気持ちにもならなかった。

「今日は長いなぁ。全然お客さん来ないし」
「他の人(嬢)に入っているんじゃない?」
「あー、明日で仕事終わりだー」
(何カップ?という質問に対し)「内緒」

会話の一部だが、全て疲れた暗い(というかだるそうな)顔で言うのだからたまったものじゃない。
しかも私から話さないと沈黙の空間が延々と続くのだ。

どうやら、この店での勤務は明日までらしく、その後は東京の別の店で働く予定らしい。
辞める間際の嬢は接客態度が悪くなるものなのだろうか。
確かにリピート客はもう不要だし、楽して稼げるなら、いくらでも手を抜ける環境なわけだ。
ただ、それを実際にやるかは本人次第だ。
以前入ったマユさんは、オーラスだったにも関わらず、キッチリと仕事をしてくれた。そこは店の指導と本人の気持ちなのだろう。


最後にシャワーを浴び、服を着てそそくさと店を後にした。


今回は今までの中で一番のガッカリ感だった。
おそらく、ソープの猛者に言わせれば、
「人間だったならいいじゃないか」
の一言なのだろう。
これは、どこかの掲示板で書いていた私にとっての名言(?)だ。
「人間の顔でよかったじゃないか」
「人間の体型でよかったじゃないか」
「人間の言葉が通じてよかったじゃないか」
「人間の生殖器があってよかったじゃないか」
そう、人間相手でよかったのだ。
格安店で性欲を満たすということは、接客など気にしてはいけない。人間の女性とセックスをすることだけが目的なのだ。


強く自分に言い聞かせ、年末はなんとしてもソープへ行く時間を作ろうとやる気になった私であった。
sage