Neetel Inside 文芸新都
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Bad Smell
反面教師

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Bad Smell 中学生編(11)反面教師(若干修正版)

元女友達のおかげで私に対してのいじめは無くなった。

しかし、いじめがもたらした後遺症は想像以上のものだった。

クラスメイトの方々に、私のような貧弱な人間をわざわざ受けいれてもらえていながら、いじめのトラウマから、彼らを信じることができなかったのだ。

無論、そのため、失声症の症状から話しかけられても、何も返せない。とんだ薄情者である。クソ野郎にも程がある。クラスメイトの方々、本当に申し訳なかった。

そんな私は、友達が1人もいないクラスだったということもあって、(M君は一応クラスに居たが、いじめのトラウマから、特別教室にしか通っていなかったので、教室にはいなかった。)1年間、クラスでは誰ともまともに話せない、という自分の意思とは裏腹に無言キャラを貫き通すこととなった。

学校に行きながら、1日中誰とも話さなかった日も多かった。

そんな日々が続いて、私は学校に行くことがただの作業となりつつあった。
登下校時の感情は無。
いつしか表情も無くなり、常に無表情に。
その顔はまるで、サイボーグである。

別に何も怒ってないのに、表情のせいで「怒ってるの?」と同じ班の方に指摘されることも多々あった。また、これは至極当然のことであるが、話しかけたら、睨まれる(私としては睨んだつもりはない)、また、怒ると思われていたみたいで、私に話しかけ辛いという話を耳にしたこともあった。
(大学生になっても、この表情に関しては、よく指摘される。癖になってしまったのかもしれない。それが悪口に繋がってるし、変えなければと今思っている。)

要するに、いじめが無くなり、毎日が楽にはなったが、私は依然としてまともな学校生活を送れていなかったというわけである。

このことは、いじめが原因であるが、元はと言えば、全部私のせいである。(中学3年生に至っては全方面で私が悪い。私はなんてクソ野郎なんだ)

中学2年生の時点で、いじめっ子にいじめをやめて欲しいと大声で直接訴えたり、親や先生などに対していじめを相談したり、などいじめというものを根本的に無くす努力をすればよかったのだから。そうすれば、もっとまともな学校生活を送れていた筈だ。

(後に大学の学科でも似たようなことがあったが、その時も私はいじめというか疎外されるのが嫌で、声に出せず、Twitterでしか訴えることができなかった。Twitterなんて所詮文字の羅列である。書いている人間の表情も声も、思いも伝わらない。また、読み手によっていくらでも自分の良いように解釈できる。よって、相手の心に響くはずもないし、正しく思いが伝わらないことも多い。事実、私の場合、逆効果で茶化されたり、ナルシスト、中二病、自意識過剰など真剣に悩んでいたにもかかわらず、心無い言葉を受けた。)


当時の私は(実は今でもそうだが、)自分に自信が無く、人に迷惑をかけないようにと自分について話すことに対して慎重になり過ぎていたと思う。

もっと自分をさらけ出せば、良かったのに…

自分に自信を持って、前に踏み出せば良かったのに…

最近、Twitterで話題になったハッシュタグにあやかるわけではないが、私のこれらの叫びが中学生の自分に届いたらどれだけ良いか…

もしも、この拙書を読んでいる人の中でいじめを今受けている方がいらっしゃったら、私はあくまで反面教師なので、どうかそのいじめを行っている相手に対して、訴えたりなど直接的行動をして欲しい。もちろん、SNSは真剣に受け取って貰えないので、自分の声で。

おそらく、何か変わる筈だから。

       

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