Neetel Inside 文芸新都
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Bad Smell 中学生編(8)狂う②

 ③兄の財布からお金を…

私は両親に自分の尿切れと体臭について相談して、その時期CMがよく流れていたハル〇ケア、体臭用ボディソープを買って欲しいと、と頼んだ。しかし、前述の通り私の両親は私の臭いを無い物としていたので、後、体臭対策グッズは需要が少ないためか、割高なため、買ってもらえなかった。

勿論、防臭パンツを、大金をはたいて買ってしまった私にそれらを買うお金はない。(図書カードは結構持っていたが。)

その時期自殺未遂をする程、体臭に悩み頭がおかしくなっていた私は、あろうことか、兄が学校に行っている最中に財布からお金を抜き取り、ハルン〇アを買ってしまった。無論犯罪である。許されるべきことではない。当時の私は本当に馬鹿だった。今でも反省してもしきれない気持ちだ。

すぐに、兄は私の犯罪行為に気づき、ことを内密にし、後でお年玉から私が返すこととなり一旦落ち着いた。が、その数日後、私が出かけている時、法事で集まっていた親戚一同の前で私の行為を暴露した。

そして、私は親戚一同に叱られ、両親には叩かれ、「お前なんか産んだ覚えはない」と言われ、家から追い出された。それで、私は冬の寒い中、近くの公園で、3時間ベンチで座ることとなった。その時、思慮をめぐらし、やっと自分のやったことの愚かさに気付いた。

人の物を盗む、当たり前だが絶対にやってはいけない行為だ。当時の私は目先のことに悩み過ぎて、そのことにこの時まで気付けなかった。とんだ阿呆だ。

結局図書カードで兄に全額返金し、この事件は閉塞した。

私は二度とこのような行為はしないと心に誓った。

 ちなみに、その愚かな行為の結晶であるハルン〇アを何週間か服用したが、結局私の尿切れは何も改善しなかった…

 
④母の優しさ

母は私が本当に自分の臭いについて悩んでいることを、皮肉なことに、私の先ほど述べた頭のおかしい犯罪行為で気づいたらしい。ある日、突然、私に尿切れに効く薬を買ってきてくれた。
私はそれを受け取ったとき、母親の優しさに触れて思わず涙が出た。

しかし、結局、その漢方も効かなかった。

そこで、薄々と気づいたのだ。私の尿切れはもう完治しないんだろうな、と。

そして、高校に行くことはもうやめよう。

これ以上親に迷惑をかけたくないそう思った。

       

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