Neetel Inside 文芸新都
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まるでだめなおっさんの鎮魂歌
ダメな大人の少年時代

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前書き

32歳無職。借金は数百万。親の保護下にはない。
健康上の理由で外に働きに出ることができず、現在は友人と2人でとあるアパートの一室に住んでいる。
在宅ワークで細々と稼いでいるが、先月遭遇したトラブルの為に、来月の収入予定がない。
友人には家賃をもう1年以上も停滞している状態である。

まさにクズ・オブ・クズ。
改めて書き出すとひどいな、この経歴。

そんな訳で私は今、人生で最大級の窮地に陥っている。
金策のために手を尽くしているし、働き口も探しているが、
このまま見つからなければ来月にはホームレスになるか、はたまた自殺しか道はない。
だからこの連載の更新が止まったら、私は死んだかホームレスになったと思ってもらいたい。
どのみち、私が再び一般社会に戻る事はないだろう。
働かないだろうし税金も納めない。住所不定、おおよそ人の社会からは逸脱する。
私は、人でなしになるのだ。
この寒さだ。自殺などしなくても凍死するかもしれない。

そんな死に際の中年のおっさんだが、やはり人間への執着は捨てがたいようだ。
こうして日記のような自伝を綴っているのも、やはり人間だった頃の思い出を残したいのだろう。

私は写真撮影や日記を付ける習慣がない。
おまけに友人も皆無である。
私が人でなくなれば、私の事を覚えている人間は誰もいなくなる。

だから、こんなところにこういう形で残すしかない事を、どうか許して欲しい。
誰かの目にとまったときに不快な思いをしないよう、できるだけ明るく書くつもりである。
だからどうか、こんな戯言ぐらいは見逃して欲しい。
私の知り合いが見たら特定されるかもしれないが、呆れ果てるのは間違いない。
だが特定を畏れてぼかすつもりはないことは明記しておこう。そうでなければこれを書く意味が無い。
ただ、記憶を掘り起こして書くのだから多少細部が違うのは、どうか許していただきたい。


この更新が止まったとき、私は死んだものとして扱ってもらいたい。
繰り返しになるが、これはただ私の半生を綴った自伝であり、おっさんの戯言でしかない。

       

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Neetsha