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「あんたなら、解けると思う」
リザナはしばらく、黙って、見覚えのない過去の自分の写真でも眺めるようにそれを見つめていたが、やがてクスッと笑った。からかうようにアルクを見る。
「間違っていますよ、この数字。最後は、正数になるはずです」
アルクレムは、首を振った。
「間違ってないよ、何も」
「そんなはずない」
「間違ってるはずがないだろ?」
アルクは言った。
「あいつが造った数字なんだから」
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