Neetel Inside 文芸新都
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即興小説で15分で書いてみた
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寝返りを打つと、そこには小さな天使がいた。
「君の人生終わってるよ」

私は持っていたハサミで
その天使の羽根をバッサリ切った。
「何するのさ!」「ムカついたから」

そこで意識は途絶えた。
深い眠りにつく…。

翌朝のこと。
全身が痒い。痒い、痒い。
なんだこれは…
私は全身を掻きむしった。
「ひっ…」

ベッドの上には大量の羽根が散らばっていて
かきむしった両手を見るとそれは手ではなくハサミになっていた。

ああ、これは天使に逆らった罰なのだな…


女の部屋には
たくさんの瓶や注射器が散らばっていた。
後日発覚したのが、非合法の薬物多量摂取で幻覚や幻聴によるものから起こす副作用により
女は死んだという。

身体は全身切り刻まれていた。

     


始発の電車が朝を告げる。
今日も出勤しなければならない…。

憂鬱な朝、私はしわくちゃになったワイシャツを
片袖にとおし、気だるい表情で鏡に向かう。

ああ…死んだ顔している。
これは自分なのだろうか。
10歳ぐらい老けてみえる…。
目の下にはクマ、ほっそりとコケた頬、そり掛けのヒゲ…一言で表すと窶れている。

「まるでゾンビだな」

会社にて、上司がいきなり怒鳴ってくる。
周りの女性職員もクスクス笑う声が聞こえる。
「また遅刻か!おまけになんだ、そのだらしない格好は」

「すみません…」ぺこりと頭を下げる。首が落ちた。
唖然とする上司、凍りつく職場。
やった。
やっぱり夢はかなったんだ。

「自由に取り外せる首があればなぁ」
妖精が現れた。
「望みを叶えてあげるよ」ポロリ。
その日から僕の首は自由に取り外しができるよ


会社でクビになってももう首がないから切り落とされることもない。
僕は転げた首を拾い上げ、すっぽりと元のさやに戻した。そして自分の席につき、何事も無かったようにパソコンの電源をつけた。

       

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