Neetel Inside 文芸新都
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吐き捨てられていく文字列
園内ミニ列車の運転手

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 疲れたから休む。それが僕の人生の現在地だ。平日に仕事をして週末にラップバトルに出る。そんな毎日を送っていたらいつか休日だけで十分な稼ぎを得て仕事を辞められるかと思っていた。けれど身体的にも精神的にも追い詰められていった僕はどちらも休むことになった。
 膝に乗った子供が線路の内側にいる名前を忘れた遊園地のキャラクターに手を振る。笑顔なのかと思って顔を覗き込むと無表情なままだ。楽しいのか楽しくないのかどっちなのだろう。
 誰かが歩いたような人生だったら自分もその線路の上を走れると思っていた。けど僕の人生はぐるぐる回るだけで進めない。てんやわんやの結果、拙者は園内ミニ列車の運転者のまま。先人の韻をパクりながら踏んでいく。そういえばサンプリングとパクリの違いって何だったけ? すっかり回らなくなった頭では答えが出ず、ただ膝に乗せた子供を抱きしめる手に力が入った。

       

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