「こ、こわい…。西川の予言を変えたあの時のように、自分で未来を変えてみせるでゲス」
「に、西川さん…」
「…ごめんでゲス、あふぅん」
西川さんは拙者にそう言うと、倒れてしまった。
ぼろぼろ。
急に目から水が出てきて、拙者はうどんを被った西川さんみたいにビシャビシャのグショグショになった。
「…迷ったり泣いたり、これ以上真っ黒と一緒に居ると俺まで駄目になっちまう」
…これが泣くってやつなのだろうか。
目から出てくる水が止まらず、ずっとワンワンと泣いてると小さな白いキツネが現れ
「真っ黒も俺なのに呆れた、バイバイ」
そう言ってドロンと消え去り、拙者は元に戻っていた。