隊長は長い語りを終えた。
一団は戦闘を終えた後の疲れもあってか
彼のとなえる友好的種族の存在に関して
どこか不安に思うところもあった
ミシュガルド探索自体が
各勢力の調和によってなされてるが
同時にそれぞれの思惑含みで進行していると
そこに疑問を抱いたことから
なるべく足跡を追われずに
今まであった調査結果とは別種の
独自に手に入れた情報を担保にしたいと
誰かの息がかかった噂や計画とは
別に動きたいと
その思いで動けるなら
皆、同じ思いならいいが
魔法使いは
「何にしても補給が無ければ
持たないのも確かなことです
私達自身もまた
ミシュガルドに対しての
征服者や開拓者であることは
変わりがないのですから
隊長もよくお休みになられて
この先の行程について
考えてください」
今、彼らはどのあたりにいるのだろうか?
そして帰る場所も無いような
あてもない一団のなすことは?
何にしても友好的種族の
目星がついているのなら
いいのだが