Neetel Inside ニートノベル
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インターネット変態小説家
雑文

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なんでこんなことに…
地面に横たわる女性を見下ろしながら、私はそう呟いた。
女性は頭から血を流しており
よく見ると脳が少しはみ出している。
少しとは言ったが脳がプリンか何かだとして一口頂戴と貰ったら確実に怒られるくらいの量が飛び出ていた。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
とりあえず右手に持ったバールを下へ落とすとこれまでの経緯を思い返した。

私は漫画を描いていた。
大体一ページ描くのに30分くらいで終わる簡単な漫画だ。
これといった趣味もないし暇つぶしのつもりで始めたものだった。
内容は密室で幼女と二人きりになり、イチャイチャするだけのものに
しようと思っていたのだがなぜか、よくわからない内容の漫画になってしまっていた。
しかし、私は描き続けた。始めたからには終わらせなければならないと思ったからだ。
一話目が無事終わり、二話目に差し掛かろうとしたその時、問題は起きた。
全く次の内容が思いつかないのだ。
なるべく一週間に一回は更新したい。そう考えていたのだがいきなり躓いた。
なぜだ?こんな適当な漫画でどうして詰まる?
疑問は交差し頭の中はパニックになる。
ふと気が付くと私は片手にバールを握り外へと飛び出していた。
奇声を上げながら手あたり次第周りにあるものをバールで殴り散らす。
誰もいない深夜、住宅街に人のものと思えぬ雄叫びとバールによる衝撃音が響き渡る。
秋も深まり寒さが増しつつあるこの頃、そろそろ頭も冷えたかと思ったそのとき
道の向こうから女性が歩いてきた。人通りの無い道だった。
私は一段と高い奇声を上げ女性へと近づいて行った。バールを振り回しながら。
すると女性はこちらを一睨みしたと思うといきなり、バールが弾かれた。
体勢を崩し壁へぶち当たる。
私は暗くて周りが見えないので、なにか硬いものに当たったのだろうと認識し
彼女の方へ走りだした、しかし正気じゃないが故の覚束ない足取りにより
ふと躓いてしまった
瞬間、頬に鋭い風が吹き抜けたかと思えば後ろの壁にとんでもない衝撃がうなった。
パッと振り返ると壁には拳のような跡がくっきりと残っていた。
私はすべてを理解した。この女はスタンド使いだ。しかも近距離パワー型の。
当然私はスタンドなんて持っていないのでこの女には敵わないと悟った。
だが、勿論こんなところでむざむざ殺されるわけにもいかない。
私はあえて、まだ完全に正気なわけではないがそれでもなお、狂人の振りを心掛け女性の方へと近づいた。
女性は無表情だった。何一つ感情のこもっていない、何か一つ言うならばそれは憐みだった。
見えているわけではないがスタンドの衝撃により、いや、凄みによりこちらに向かってきているのが分かった。
私はバールを振り回し、女性の方へ歩み寄った。この時のバールの振り回し方は今までのように無造作なものではなく
砲丸投げの要領で円を描くようにして振り回していた。
皆さんは知っての通りスタンドはスタンドでしか攻撃することはできず
このような行動をとっても自分の周りに振り回しているバールは防御手段にならず直接私が狙われるだけだ。
「にょぴょぴょぴょぴょぴょぴょ!!!!!」
私は奇声を上げた。この奇声が女性にかけた最後の言葉になった。
「ぴょッ!!!」
振り回していたバールが手から離れ飛んでいく。
女性は一瞬警戒したようだが、バールは背後、
スタンドの拳がプリントされた壁の方へと飛んでいく。
それを確認し女性は凶器の無くなった狂人へと最後の情けのようにスタンドで攻撃を仕掛けた。
が、しかし、その拳が私に届くことはなかった。
女性の頭には虎が噛みついていた。
即死だった。逃れるすべはなかった。
いくら飼われているものとはいえ彼はハンターである。
深夜、不自然に空いた壁の向こうに鋭い殺気を放つ者がいたのだ。
噛みつくのは当然である。
私はその崩れて空いた穴の瓦礫へ身を潜めた。
しばらく辺りを見渡した後に、虎は静かに穴の向こうへ帰っていった。
そう、この壁の向こうの家では庭に虎を飼っているのだ。
それが住宅街でありながら人通りの少ない道を作り出している原因であり、
訳も分からず自らの身を守る狂人の振りをしてまで
女性に気づかれないよう壁に穴をあけた理由である。
私は壁へと放り投げたバールを拾い女性の前に佇んだ。

と、ここまでがその経緯である。
いや本当にどうしてこんなことに?
訳の分からぬまますっかり正気に戻った私は
部屋へ戻りテキストへ今までのすべてを記し
新都社を開きニートノベルへと
テキストをアップロードしゲバッ!

       

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