Neetel Inside ニートノベル
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インターネット変態小説家
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赤ん坊がいる。ロボットだ。見かけは完全に人間なのだけれど。

哺乳瓶のような何かを飲ませる。
傾けると実際に飲んでいるように減る仕組みになっていて、離すと戻る。美味しそうに実際に飲んでるかのような仕草をするのだ。
俺はやはり赤ん坊は嫌いだなぁと思った。

数ヶ月経つと自力で歩きだした。
のんきに赤ん坊は成長が早いなぁ、としみじみ感慨に耽ったりしてみた。試しに蹴り飛ばしてみると思ったよりも軽く、ぐるぐる回りながら壁へ激突する。成長した赤ん坊はそれでもキャッキャと笑っていた。

5歳頃になるとどうやら女の子であるらしいことがわかった。わかったので犯してみた。
驚いたのはやはり、触れてみた感触だと完全に人である事と、このくらいの歳の設定なのにやけに体が作り込まれていたことだ。
キャッキャと笑っていた。
なので付属のリモコンを使い感情を悲しみに設定してみると、急に大声で泣き叫び始めたので怖くなって思いっきり頰を殴ってしまった。向こうは涙目で、堪えるように泣くのを我慢しながら殴られた方の頰を抑えてこちらを見つめていたが、頰に目立った傷はなかった。
逆に、俺の手の方は彼女の内部パーツ(歯など)により擦り切れて、血が出ていた。
俺は殴る用にバットを買った。

小学校中学年くらいにまで成長した。
犯してみる。
個人的には五歳よりこっちのほうがいいなぁと思った。泣き叫ぶのにも飽きたので積極的な態度になるように設定し直したが、実際に小学生程の女の子が性的に迫ってくるのは気持ちが悪かったのでバットで殴った。殴って殴って殴りまくった。
どんなに殴っても傷は一つもつかなかった。

中学、飛んで高校。どちらもあまり気が乗らなかった。もう飽きてるのもあるし、犯すというプレイの雰囲気上、あまり歳を重ねすぎてもダメだなと思った。もっと大人になると逆にありかもなと考えた。

20歳を超えた。もう既にそういう気分はまるでなかったが一応犯してみた。ここで設定を間違えた場合下手するとこちらが死ぬ可能性も出てくるので、逆に設定は変えず縛ってからやった。こうしたほうが興奮するかと思ったのだが想定とは異なり全く興奮せず、俺は自分で思っているよりも正常な人間なのかもしれないと自信がついた。
しかたなくバットで殴ったり包丁で刺したりして遊んだが、もう楽しくなくなったので、ここらで寿命という事にした。

首元のスイッチを切ると女の子が倒れた。
俺は係へと連絡を入れる。
数分で警察の格好をした子供屋が現れたので、向こうの流れに身を任せ取り調べを受け、遺体を渡した。雰囲気作りのためらしい。取り調べはアンケートのようなものでここまで育てる人はあまりいないらしく、よくやりましたねと褒められた。やはり子供は子供のままでいて欲しくなるよなぁ。

子供屋はすぐに別の女の子を進めてきたが、俺はもうしばらくは育児はいいやと思って断ったのだった。

       

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