Neetel Inside ニートノベル
表紙

見開き   最大化      

 俺は商店街にある弁護士事務所に無料相談に来ていた。

 法廷の場でマサヨシをギルティする。

 それが俺の復讐。
 

「なるほど、ギルドにプールされていた報酬金をリーダーに横領されたと……」

「え、ええ、そうなんです。俺だって一生懸命頑張ってパーティに貢献してきたつもりなのに、それをあいつは……!!!」

「ふむ……それはどういった形で貢献したのでしょうか?」

「え? あ、あの、それは……ええと……とにかく、パーティに加入していた以上、俺にも報酬を受け取る権利はあるはずだ!」

「そうですね、専属雇用契約を結んでいる場合、報酬を平等に分割したり、固定給だったりしますが、イチロウさんはどういった形で契約していたのでしょうか?」

「え? こ、雇用形態? いや、特にそういったのは何も……」

「貢献を立証できず、正式雇用もされていない……でしたら訴訟しても敗訴する確率の方が高いですね……」

「そ、そんな、そこを何とか……」

「あ、そろそろ時間ですね、ここから先の相談は一時間銀貨一枚となります」
 

 こうして俺の復讐劇は幕を閉じた

       

表紙
Tweet

Neetsha