Neetel Inside 文芸新都
表紙

酸っぱい世界のどこかで
普通

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「普通の女の子になりたい」
彼女はそう言って泣いた。
別に彼女は特別な女性じゃなくて、少し精神的に病んでて、どこにでもいる女の子だと思った。

「普通の人でいいのに」
結婚できない女がいた。
彼女が求める普通の塊みたいな人間はとても貴重でどこにもいないと思った。

僕らはどこにでもいるありきたりの人間なのに、いつまでたっても普通になれないし、普通なんて手に入れられない。

普通にすらなれない僕はダメ人間なんだ。
どこにだっている普通なダメ人間なんだ。

普通になれない普通な人間なんだ。

       

表紙

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Neetsha