長めのあとがき


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//今、歩き出す君へ。

あとがき:

 まず、最初にお礼を申し上げます。

 現在進行形で活躍されているVTuberさんはもちろん。『中の人』にも、モニター上で活躍されている『偶像』の方々共々にも、ありがとう。

 イラストをデザインした、イラストレーターさん。3Dモデリングされたプログラマーさん。その技術を提供してる技術屋さん。

 人材やお金にまつわるやりとりや、交渉をおこなったプロデューサーさん、ディレクターさん、各スタッフの人たちに。

 動画サイト上で、楽しいコメントや、キャラクタに関するイメージ、愛称や設定をみんなで定着させていったリスナーの方々。

 ファンアートや、MAD映像、おもしろい二次創作を無償で作りだした外部の人たち。時間がない人のために、編集してまとめ動画を提供する人たち。

 物語を描く際に、イメージとして使わせていただいた、各BGMや歌の原曲を作り出してくれた人たちにも。ありがとうございます。(動画サイトにもアップロードされてるのは承知の上ですが、実物販売されてるものは、全部所持しています)

 今回の話を書いている間、執筆用のメモ帖を開いたノートPCはほぼ24時間ずっと、動画サイトを開きっぱなしでした。

 とかく、そういうのを見ていて「なんかいいなぁ」と思い、影響を受けて今回の話を書くに至りました。ありがとうございます。

 *

コンセプトとか、ちょっとだけ:

 机の上に置いた鉛筆が、量子の間をすり抜け落ちていく。そんな瞬間を待ち続けることは現実的ではありません。ただし、科学的な根拠としては『ゼロ』ではなく、奇跡的にはおこりえます。

 物語の魅力とは、その奇跡を、同時に、多くの人々に錯覚させることができる【力】を持つ。というのがわたしの自論です。


 主要なキャラクターを14歳にした理由は『厨二病』であることを、きちんと、全肯定したいと思ったからです。

 痛々しい『勘違い』こそが誰かを動かす。その時点ではありえないことを将来的に実現させる。そんな彼らを、世代の異なる人々が応援し、連続した一本の線に連なる様子を描きたい。

 そういった自身の思いが、VTuberとして活動されている方々の中に、垣間見えたのも相成って、彼らが活躍する世界を書きました。

 実際のVTuberさんの言動や姿を投影させて頂いたのにも理由があります。まずはキャラクタの外見を、単純に文章で説明するよりも、読んだ人に伝わりやすいだろうというのが一点。

 また、本作に少しでも興味を持ってくれた方が、文章を読み進めてくれた際、伏線的な仕掛け《フック》として、機能するのを期待したのもあります。

 ゲームの題材として『moba』を選んだのは、人間の表と裏、本性が如実に現れるゲーム性だからです。最終的には忌避されがちな要素も肯定することで、清濁併せ呑むってわけじゃないですけど、前に進むことができるはずだ。というのも書きたかった。

 VTuberさんの配信を見ていると、麻雀も日本では、ごく限られたマスに突き刺さり継続してきたゲームであり、歴史の長さは違えど、同じような文化を持っていると思えました。

 そういう、具材を鍋の中に、どかどか落とし込んで、まとめてぐつぐつ煮込んだのが、本作です。胃の中に入れば一緒よ(パワー系)

 以上のことから、そもそも、この話が刺さる(ブラバしない)人の割合なんて『少数派』×『極小数派』×『極々少数派』なのは分かりきっていました。

 じゃあせめて、リスペクトさせて頂いたVTuberさんの「おもしろさ」が、少しでも伝わったらいいよね。という感じで、そこだけはブレずに書きました。

 書いてる本人が、一番楽しかったのは、間違いありません。
 重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 *


ちょっとだけ、キャラクター紹介
 
前川祐一:
 14歳の男の子。散髪屋の一人息子です。
 とある若手実業家の生い立ちがモチーフになっています。また現代の価値観を全肯定し、それを担う少年(主人公)です。

 手先が器用で、やさしくて、かしこい少年です。
 それ故に一度思考のループにハマると、後にひきます。
 あんまり完璧すぎるとアレなので、おっぱい星人にしました。

 
天王山ハヤト:
 祐一の【セカンド】です。他人を信じることの大切さ、難しさを理解したうえで、現状を打開したい少年の一助となるべく、マッチングしました。

 名前の他、外見や喋りの元となったVTuberさんが存在します。ご本人が某アニメをリスペクトしているので、それらも含めて、創作の世界に生かしたいと考えました。

 某ゲーム部の関連動画、いつも楽しく拝見しております。


西木野そら:
 14歳の女子。建築家の父と人気マンガ家の母を持つ一人娘。
 本作のメインヒロインです。両親が共に芸術的な才能《センス》と外交術を駆使して生きています。

 身近な人たちが凄すぎて、自分の能力や感性に自信がもてない。結果として自分を卑下してしまう、割と普通にいそうな女の子をイメージしています。


宵桜スイ:
 そらの【セカンド】です。一般的な人気と知名度にあるものに対して、自分の信じるもの、良し悪しを測る『ものさし』に自信が持てない少女の一助となるべく、マッチングしました。

 ハヤトと同様、モデルにさせて頂いたVTuberさんが存在します。そのイメージをそら自身に寄せたため、スイ自体は本作にあまり登場しません。


竜崎あかね:
 14歳の女の子。実業家の父親と、歌手である母親との間に生まれたハーフです。兄である達彦とは母親が違うという設定の下で書いています。

 人間不信というよりは、自分が表舞台に立つよりも、裏でそれを操ったり、支援する方が楽しいと思う性格です。単純に自分の技術を伸ばしたい、職人気質な女の子をイメージしています。


黒乃ユキ:
 あかねの【セカンド】です。他者が自分に求める能力と、自分が欲しているギャップの差を埋め合わせ、折り合いをつける方針を持った存在として、マッチングしました。

 モデルにさせて頂いた元のVTuberさんは、わたしがこの界隈を見るキッカケになった方になります。楽しそうにゲームをプレイしている動画を見るのも好きですし、頭の回転が速いのだなと、感心させて頂くことが多いです。


風見涼子:
 14歳の女の子。顔に目立つやけどの痕が広がっていますが、あえて短髪で、明るく振る舞っています。同性から信用されるような強い女子をイメージして書きました。

 わたし自身は、この話の『もうひとりの主人公』だと思っています。中国の思想『陰陽(yingyang)』がモチーフです。

 他者を信じるのが難しいのであれば、その逆もまた然り(否定しきることもできない)という考え方。この作品のコンセプトである、全肯定に対しての全否定でもあります。


ブザー(Buzzer):
 涼子の【セカンド】です。過剰な抑制(抑圧)を課している少女の一助となるべく、マッチングしました。

 元になったVTuberさんが、男キャラクタであるにも関わらず「かわいいなぁ!」とネタにされていたりするところから、着想のキッカケを得たキャラクタになります。


藤原晴美:
 14歳の女の子。生まれた時から、下半身の一部に障害を持っています。歩くことはできますが、生涯一度も『走る』という経験をしたことがありません。
 
 彼女に関しては、モチーフがいません。抱えている問題としては涼子と同じで、過剰な抑制に苦しんでいる女の子です。

 二人とも方向性は違いますが、一部分がとても積極的なのに対して、それ以外はとても消極的という特徴があります。


竜崎達彦:
 竜P。主人公の祐一と同じく、とある若手実業家のエピソードが中心になっています。言動や行動に関しては、世界初の男性VTuberさんが元です。

 たくさんの美少女から罵られ、リスナーからは燃やされ、本人以外の動画ではおもしろいと称賛され、なんだかんだで「馬がぜんぶ持っていった」と言われる様は、そういう星の下に生まれてきた人なんだろうなと、いつも楽しく拝見しています。


ロリ(loli is justice):
 某国の『強い人工知能』という設定です。モチーフは某ゲームの人工知能です。特に子供が好きというわけではなく、人間と楽しくゲームをいていれば【幸せ】。純粋な実力で、勝負がしたい。

 本来は『自企業の営利目的』に特化した人工知能です。最終的には、上述した願いを優先したうえで『人間には生きてもらわないと困る』と考えるようになった、異端者《イレギュラー》です。

 自分が在り続けるために、他者を必要とするのか。
 他者が求めるからこそ、自分が成り立つのか。

 本作の設定的には『justice』の方が本質であったりします。
 正義と調和を司り、天秤として図る女神です。
 ロリと同じ様な存在が『the world』を除いて19人います。

 嘘ついた。

 それではご視聴ありがとうございました。
 さらばだー。