メモリーズ4

唇を尖らせうつむき加減でもじもじしているアン。
ポジティブさに圧倒されていた。
「姫」という言葉の重さに気後れもしていた。
でも、そうじゃない。
アンは普通の女の子なんだ。
ヒトの肌色だったら頬を赤く染めているのだろう。

背中に手を回して抱き寄せる。
アンは目をキラキラと輝かせる。

「うん。しよう。」ジャージを脱がせる。
ほっそりとした腰。ふっくらとした腿。陰り。
俺の下着をアンが抜き取る。

はじめて全裸になった二人。
ただ抱き合って互いの感触を確かめる。
アンがいて。俺がいる。

アンは、その存在感とは逆に小さな軆だった。
小さく、柔らかく、包み込んでしまえた。


「アン。いくよ。」
静かに頷く。

不器用に手が伸びて行く。
アンの秘められた湿りのある部分に触れる。
「ん。」と小さな声が聴こえる。
両足を拡げ、間に割って入る。
熱く固くなった俺が湿ったその部分をぬるりと音を立てて滑る。
背中に走る快感に身体が反る。ぬるぬるしたそこを何度も往復する。腰が止まらない。
ねちねちと音を立てる度にアンは軆を震わせ、小さく声を漏らす。

片膝を持ち上げると秘部は露わになった。
「アン。よく見えるよ。」
さっと顔を逸らす。このギャップがかわいい。
もう片足を持ち上げ左右に開いたそこに俺を擦りつける。
「ほら。アン。何か当ってる。」

アンは横を向いたまま指を噛んで黙っている。声が漏れないようにしているのだろう。

「アン。これはなに?言って。」
再び潤いを帯びはじめたアンの秘部を俺が往復する。
彼女の呼吸は乱れ、胸が大きく上下する。

「ほら。アン。これ。中に入ろうとしてる。アン。トロトロだよ。うわ。やらしい。」

先端が少し入ると粘りつく音がした。
「ふ。」と声を漏らし軆をぴくっと震わせた。

「アン。よく見て。」腰を前後させゆっくりと引き抜き、ゆっくりと侵入を繰り返す。

「ん…。ん…。んん…。はあ。はあ。」

「アン。ちゃんと見て。ほら。」彼女の腰を持ち上げ、結合を始めているそれを見えるようにする。
「あっ。やぁ。あぁ。」
「ほら。アン…。アン。入るよ。」
「あっ。あっ。あ…。ああっ。あ。ああ。イ。イチロ…はあ。はあ。イチロが。入る。あああっ。っっ。はぁ。はぁ。はいっちゃ…た…。」俺の背中に回した腕が小さく震えている。

「アン…。」絞り出すような声。
身体はすでに快感でいっぱいだった。
頭の奥に快感のカタマリがあるようで全身がふわりとした何かに包まれている気がする。
大きなストロークで腰を動かす。

「…。ん。んあ。あ。あ。あ。あぁっ。」アンの軆が大きく反り返る。つられるように自分も声がでている。
「…っ。あ、アっン。アン。うっ。あ。あ。あ。」
わけがわからなくなっても。腰は動き続ける。
アンの腕にチカラが入り背中に少し痛い。
「う。あ。あッ。あ。あ。あ。ふわあぁ。あ。」言葉を忘れたように二人の嬌声が重なりあう。

「あっ…あッ。ああッ。あッ!ああッ!あああ!」
動きに合わせるようにアンの声は大きく、上ずるように高くなる。
呼吸の間隔が短くなる。
「あああ!…!イチ…ロ、はあ。はあ。イチロ…う。んッ。んッ。」
激しい動きに気がヘンになる。
身体の奥から何かに込み上げて来る。
アンが引き寄せるチカラが強まり一層呼吸が短く浅くなる。
「んッ。…。あッ!あああああぁぁ…。」一瞬動きが止まり次の瞬間激しく振動した。
その瞬間に激しく高まる快感のが全身を一気に突き抜けた。
「うわ。あっ。あああああ!あああぁぁ…。」奥底から湧き上がる俺の欲望は激しく脈打ち、アンの中へどぷっ。どぷっ。と飛び出す。
ガクガクとカラダを震わせ顔をめちゃくちゃに擦り付け合わせる。
止まらない脈動の度にアンの軆はぴくっ。ぴくっ。反応した。

「んん…。ん…。…。」
脱力し、ふわりと重なり合うふたり。

呼吸が落ち着きを取り戻す。
腕の中でアンは俺の胸を指で撫でる。
撫でる指先を目で追っている。
「イチロ…。」顔を見上げ、つぶやいた。
胸に顔を埋めると眠るように目を閉じた。