Neetel Inside 文芸新都
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なぁジョニィ、ちょっと聞いてくれよ。
俺が少し前に聞いた話なんだけどよぉ・・・・・・。

昔々テキサスの辺りに、ちょいと鳴らしたカウボーイがいたのさ。
荒くれものでお調子もので、腕っ節も強かった。
いつも得意げに、愛車の69年式マスタングを乗りまわしてた。

その日カウボーイは、自慢の愛車で行きつけのバーに行った。
顔馴染みのマスターに、言いなれた口調で、
「ヘイマスター!いつもの頼む」
と大声で叫んだ。
マスターが出したのは飛びっきり強いテキーラ。ほら、男は酒に強いほどカッコ良いって言うじゃねえか?
でもよぉ。
男の一番の価値ってのは、酒じゃなければ腕っ節でもねえ。

ふとカウボーイは、ステージの上の女に目をつけた。
見なれない、べっぴんのバニーガール。
するとそいつぁ頼んだテキーラそっちのけで早速口説きにかかった。
バニーちゃんもまんざらじゃあなさそうにステージから降りて、二人カウンターに並んでそろってテキーラをあおった。
その後はご自慢のマスタングで・・・決まってるだろ?

さぁそのマッチョなカウボーイがビビったのはその後さ。
ヤることヤって、テキーラが回って眠っちまったそいつがベッドから起きあがって目にしたのは、なんと8人もの赤ん坊だったってのさ!
「おいおい!いくら性欲繁殖力旺盛なバニーだからってこいつぁねぇだろ!!?」

わかるか?ジョニィ。
つまりこの哀れなカウボーイはみごと女とハメまくったが、翌朝まんまと罠にはめられたって事さ。
さすがにその荒くれものも、すっかりおとなしくなっちまったってね。


どうだったい?ジョニィ。
・・・え?面白くもなんとも無いだって?せっかくヒトが話してやりゃあ・・・・・・。
ん?テキサスにウサギなんているのかって?俺が知るか!!

       

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