我らが神よ、ご覧あれ。
名誉と誇りの為に闘い、野良犬の餌となった誇り高き戦士たちの躯を。
異教の預言者よ、叫びたまえ。空と大地が血に染まり、闘争の中で鳴り響く軋んだ車輪の音を。
彷徨う詩人よ、語りたまえ。嵐が吹き荒れ、雷が轟き、百万の敵軍を震撼させた、我らの姿を。
戦場に立ったとき、左手に盾を、右手には剣を持ち、私は天に向かって咆哮した。
同時に、雷光は煌めき、敵軍の旗を一瞬のうちに燃やし尽くした。
味方の勝鬨と共に、世界を統べた千年の帝国が崩れ去る音が聞こえた。
血しぶきの中で命を散らした味方の躯を踏み越え、勝利の栄光を掴んだ同胞よ。
汝らに、慈悲深きバアルの加護があらんことを。