墓石の上で、踵で拍子を取りながら、真夜中に骸骨が舞踏の調べを奏でた。
冬の風は吹きすさび、夜は深い。
菩提樹から漏れる呻き声。
青白い骸骨が闇から舞い出で、屍衣を纏いて跳ね回る。
魂が現世に彷徨い続け、悪霊化するのを防ぐ為に、人を冥府へと導いていく。
大鎌を振り回しながら、クルクルと死の舞踏を舞う
その鎌を振り上げて、魂を獲っていく。
鎌から逃れるためには、他者の魂を捧げなければならない
ふと風向きが変わったとき、突然踊りは止んだ。
暁を告げる鶏が鳴いたのだ。