②終わった後のおはよう

終末にて原初世界
そして白紙のメモ、
ここは荒廃した地球としての設定を持つ空間

前回までの世界
私の上位世界にては
モノローグなどなく
言葉で全てを表す世界だった

イヴ「でも私の世界には「」がある」

そして地の文とされるは私の視点

まずは私の生い立ちについてだ

私はイヴ、この世界にて始まりの登場人物である

この世界はいまスタートした
、が原初にて終末である設定をもつ

この世界の物語が始まったのは現在
しかし設定としての過去はある

ハッピーバースデー世界

ここから物語は始まる

荒廃した地球
そして遥か未来の日本にて私は目覚める

イヴ「おはよう」

西暦3014年
冷凍庫の蓋に声を掛けてみる
もちろん返事はない

ベッドは冷凍庫
私は冷凍庫から這い出した

この世界に立つ

終わりの後に私が存在しているのには
もちろん確定させた設定がある

ある生命保険に加入していた

人類最後の日には保険会社から
冷凍庫が送られてきた

イヴ「コールドスリープね」

保険会社は倒産した家電メーカーから
冷凍庫を引き取っていた
その冷凍庫は生命のタイムカプセルとして改良された

そして人類にて対処のできない
異常が起きたその日に保険の加入者にその箱を送っていたのだ

しかしこの冷凍庫、いわばノアの箱船とも言える箱だが実際は保険会社の冗談

地球滅亡などだれも予知していなかった、保険会社も冷凍庫の処分に困っていたために悪ふざけとしてこの生命冷凍庫を作っただけだった

滅亡は突然だった。

実際には人類が消える一年前に異常は発表された、
発表後はもちろん世界は混乱した

しかし、残り半年を切る前には人類は日常を取り繕うように戻った

そして人類最後の日に保険会社は倉庫に眠っていた数台の冷凍庫、
遊びで作られたソレを加入者に配った

もちろん受け取った加入者たちはその冗談を微笑んで世界の最後を受けいれた
その冷凍庫には実際にコールドスリープの機能などないのはわかっていたからだ

イヴ「そして私は運が良かった」
地球最後の日の夕方、私はコーヒーをガリガリと齧った、そしてお気に入りの小説の好きな場面を数ページ読んで本を閉じて昼寝した

そして昼寝から起きて夕食を食べて
永遠に眠ろうとした、

その時、視界に映るのは冷凍庫だった
私は半笑いを浮かべた

最後に冗談に付き合ってやるのも悪くないと思う、
だから私は冷凍庫で夢を見た

あとはお分かりいただけるだろう?
この冷凍庫は不良品
コールドスリープできないという性能が正常に機能してなかった

つまり突然変異のバグった冗談

そんなこんなで生命冷凍されてしまって約1000回の春を超えて私は目覚める